昨日は阪神より多くの安打を放ちながら、再三の好機を逃して敗れた埼玉西武。連敗は避けたい今日の試合の先発を、今季2試合目の登板となる岡本投手に託す。前回登板で6回途中無失点の好投を披露し、2015年以来の勝利を手にした右腕の投球に期待がかかる。一方、埼玉西武打線は阪神の先発・能見投手をしっかりと攻略し、岡本投手を援護していきたい。

1回表、埼玉西武は2死からの連続四球で得点圏に走者を進めて好機をつかむと、5番・中村選手が右前に適時打を放ち、幸先よく1点を先取する。その裏、援護をもらった岡本投手は3者連続で内野ゴロに打ち取り、わずか7球で初回を終える上々の立ち上がりを見せた。

2回を両先発投手が無失点に抑え、迎えた3回表。2死から3番・秋山選手、4番・浅村選手が連打で出塁し、2死1,2塁の好機を作る。すると続く5番・中村選手が、甘く入った能見投手の変化球を見逃さず、右翼席へ飛び込む14号3ランを放つ。中村選手にとって「12球団の全本拠地での本塁打」となる記念すべき一発で、埼玉西武が3点を追加した。

その裏も、先発の岡本投手が阪神打線を3者凡退に抑え、序盤3イニングスを完璧に抑える好投を披露。5回裏に2点を失ったものの5回を投げ切り、勝ち投手の権利を得る。

6回裏、阪神打線は1死から連打で2,3塁の好機を作る。ここで埼玉西武は岡本投手に代わり武隈投手をマウンドに送る。武隈投手は一打同点の場面で6番・鳥谷選手を二飛、続く俊介選手を遊ゴロに打ち取り、このピンチを無失点で切り抜ける見事な投球を見せた。

7回裏は牧田投手、8回裏はシュリッター投手と、埼玉西武が誇る「勝利の方程式」がそれぞれ安定した投球で阪神打線を無失点に抑える。

埼玉西武が2点リードしたまま迎えた9回裏、マウンドには抑えの増田投手が上がる。先頭の出塁を許しながらも2死を簡単に奪うと、最後は代打・糸井選手から見逃し三振を奪ってゲームを締めくくり、試合は4対2で埼玉西武が勝利した。

序盤のリードを守りきった埼玉西武が勝利し、今カードの勝敗を1勝1敗とした。中村選手は3ランを含む4打点でチームの全得点を挙げる大活躍。岡本投手は6回途中2失点と今日も好投を見せ、今季2連勝を果たした。序盤に先制し、先発投手がゲームを作り、救援投手が抑えて逃げ切る、という理想的な試合展開で勝利を手にした埼玉西武。明日の先発は自身3連勝中と波に乗る十亀投手だけに、4カード連続の勝ち越しを狙いたい。