延長11回に登板し無失点で、初登板から6戦連続無失点
オリックスの岩本輝投手が3年ぶり、NPB復帰後初となる白星をあげた。4日、敵地ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンク戦。延長戦にもつれ込んだ一戦で延長11回を無失点に封じると、その直後の12回に味方打線が勝ち越し。チームの連敗が止まり、岩本には阪神時代の2015年8月6日の広島戦以来となる白星が巡ってきた。
2016年オフに阪神を戦力外となり、2017年からルートインBCリーグの福井でプレーを続けてきた右腕。7月に入ってオリックス入団が決まり、NPBへの復帰を果たした。7月27日の北海道日本ハム戦で復帰後初登板を果たすと、そこから5試合連続無失点と好投を続けた。
この日も危なげのない投球を披露。いきなり球界最強打者の1人である柳田との対戦となったが、力無い中飛に打ち取ると、デスパイネを遊ゴロ、中村晃を右飛。3者凡退に仕留めて流れを引き寄せると、直後の12回1死一、三塁で武田が中犠飛を放って勝ち越し。右腕に勝利投手の権利が巡ってきた。12回裏は比嘉が何とか無失点に封じ、岩本が1094日ぶりの勝利投手となった。
ヒーローインタビューに立った右腕は「最高です。1人1人抑えていこうと思って投げました。なかなか勝てない試合が続いていたので、今日勝てて良かったと思います」とコメント。試合後には「とにかく1軍に残ることだけを考えてやっています。ここまでやってきたことは間違っていなかったと思う。福井に行って良かった。技術的なこと、感覚的なことを教えてもらった」と語り、1年半プレーした古巣の福井への感謝の思いを口にしていた。
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