自身初の2本塁打&4安打、地元メディアのヒーローインタビューでにじませた”プライド
3日(日本時間4日)の敵地インディアンス戦に「3番・DH」で3試合ぶりに先発出場し、5打数4安打3打点3得点1盗塁の大暴れで7-4での勝利に大きく貢献したエンゼルスの大谷翔平投手。1試合2本塁打と4安打は自身メジャー初となった。打者に専念して約1か月がたつが、試合後には投手として復帰に向けて前進していることが打撃にいい影響を与えていると地元メディアに明かし、二刀流としての“プライド“をにじませている。
圧巻の大暴れで7-4での勝利の立役者となった大谷は試合後、ロサンゼルスで試合を中継している地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」のヒーローインタビューに登場した。
「1打席目からすごくいい感じで入れたので、最後までいい形で終われたのは明日につながるかなと思います」
試合後のフィールドにヘッドセット姿で残った大谷は充実の表情を浮かべていた。自身メジャー初の3番。1打席目と2打席目に初の連続ホームラン&マルチ弾。そして、初の敵地本塁打に1試合4安打。初物づくしてチームに流れをもたらす打撃を続けた。
「基本(打順の)前後がしっかりつながる活躍ができればいいと思っていた。しっかりと塁に出ることを考えたいと思っていた」
打者専念よりも二刀流調整「そっちの方が自分らしいリズム」
6月に右肘靭帯損傷が発覚後、投手としての活躍は一時封印中。現在は指名打者としての役割に専念している。ただ、大谷は二刀流から打者専念への調整の違いについて質問されると、二刀流としてのプライドをにじませた。
「どちらかと言うと、キャッチボールも始まって、どんどんピッチャーの調整も入ってきている。そっちの方が自分らしいリズムかなと思っています」
すでに水原一平通訳を相手に70球以上のキャッチボールを行うなど、投手としての復帰準備を進めている。二刀流調整こそがマイペースという自負を語っている。そして、投手としての実戦復帰へ向けて次のステップは「ブルペンに入って、立ち(投げ)からだと思いますが、そこがクリアできれば、技術的な部分に入っていけると思う」と語った。
故障後、初のブルペンも視野に入り始めた。充実の笑顔でヒーローインタビューを締めくくった大谷は二刀流復活に静かな自信を湛えているようだった。
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