初の3番で大活躍、8回にはヒット→二盗で勝ち越しのホーム踏む
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地インディアンス戦に「3番・DH」で3試合ぶりに先発出場。先制10号2ラン、同点11号ソロと2打席連続本塁打を放ち、8回には左前打から二盗を成功させて勝ち越しのホームを踏んだ。5打数4安打3打点3得点1盗塁の大暴れで7-4での勝利に大きく貢献。1試合2本塁打と4安打は自身メジャー初。3打点は今季3度目となった。
ラウトが右手首痛で2試合連続ベンチスタートとなる中、自身メジャー初の3番に入った大谷。まずは初回1死一塁で迎えた第1打席。1ストライクから右腕クレビンジャーの96マイル(約154キロ)の速球を叩いた。高々と舞い上がった打球は左飛かと思われたが、グングンと伸びてレフトスタンドに到達。10号先制2ランとなった。メジャー1年目での2桁本塁打は日本人7人目。敵地では初の本塁打となった。
エンゼルス先発のバリアは初回に2失点、2回に1失点を喫し、逆転を許す。しかし、1点ビハインドで迎えた3回に大谷のバットから再び快音が響いた。
1死走者なしで迎えた第2打席。今度はフルカウントからクレビンジャーの失投を見逃さず、94マイル(約151キロ)の速球を完璧に捉えた。右中間スタンドへ突き刺さる圧巻の一発。飛距離443フィート(約135メートル)の特大の同点弾となった。1試合2本塁打は自身メジャー初。打たれた瞬間、クレビンジャーはマウンド上でがっくりと肩を落とした。
同点で迎えた5回2死一塁の場面では、1ボール2ストライクからチェンジアップを打たされて二ゴロに倒れた大谷。しかし、3-3の同点のまま迎えた8回1死走者なしの場面で再び試合を動かす。インディアンスが左腕ペレスを投入したが、1ボールからシンカーをレフト前につまりながらも運ぶヒット。今季2度目の猛打賞とした。
そして、続くプホルスの打席で初球にスタート。快足を飛ばして今季3つ目の盗塁を決めた。その後、三塁に進むと、フレッチャーのタイムリーで勝ち越しの生還。エンゼルスはさらに打線がつながり、この回4点をもぎ取った。
大谷は9回にも技ありの中前打を放ち、自身メジャー初の4安打。インディアンス戦では14打数9安打の打率.643と圧倒的な数字を残している。
初の3番で7得点中4得点に絡む大暴れ。エンゼルスの発表によると、1試合で2本塁打と盗塁は記録したのは2008年のトリー・ハンター以来。敵地では2006年のブラディミール・ゲレーロ以来となった。大谷の打率は.272に上昇。エンゼルスは連敗を4で止めた。
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