【試合戦評】阪神との接戦を落としたオリックス。交流戦初のカード負け越し

パ・リーグ インサイト

2017.6.8(木) 00:00

オリックスとセ・リーグ2位の阪神との「日本生命セ・パ交流戦」3連戦。2戦目となった昨日の試合では、4点差を追い付き劇的なサヨナラ勝利を決めたオリックス。今日の試合の先発はディクソン投手で、阪神の先発はメッセンジャー投手である。オリックスは、6月6日に阪神に敗れるまで交流戦無敗を誇り、1敗を喫した現在の交流戦順位も、12球団中1位だ。今日の試合もものにして、3カード連続の勝ち越しを果たしたい。

初回、ディクソン投手は阪神の攻撃を3人で断ち切る危なげない立ち上がりを披露。その裏、オリックス打線がディクソン投手の援護に成功する。2死から3番・安達選手が安打を放って出塁し、続くロメロ選手が四球を選んで2死1,2塁の場面。5番・小谷野選手が低い球をうまくはじき返し、三遊間を破る適時打。オリックスが初回に先制点を挙げる。

しかし直後の2回表に阪神が1点を奪い、試合はすぐさま振り出しに戻る。5回表には7番・中谷選手の適時打で、6回表には4番・福留選手の適時打で1点ずつを失ってスコアは1対3となり、オリックスが2点を追う展開となった。

阪神の2点リードで迎えた6回裏、2死から8番・武田選手が二塁打を放ち、2死2塁の場面で代打・モレル選手が左中間に落ちる適時二塁打。連続長打で1点を加え、オリックスが1点差に詰め寄る。

しかしあと1点が遠く、7回からは両者無得点に終わり、試合は2対3の僅差で阪神が勝利した。今日の試合は両チーム1勝1敗で迎えたため、これでオリックスは交流戦初のカード負け越し。先発のディクソン投手の後を継いだヘルメン投手、近藤投手、黒木投手、平野投手がピンチを背負いながらも無失点リレーでつないだが、二夜連続のサヨナラは叶わず。試合中盤までに失った3点が重く響いた。

しかし、1点を争う場面での救援陣の頼もしさなど、収穫も得られた試合だったと言える。この惜敗を引きずることなくすぐさま切り換えて、次からのカードを新たな気持ちで戦っていきたい。

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