パーソル パ・リーグTVと小誌にて、パ・リーグのOB6名のインタビューを実施。5月28日からの「日本生命セ・パ交流戦2024」に向けて、「レジェンドOB 日本生命セ・パ交流戦 超分析」と題し一挙公開した。北海道日本ハムのOBとして登場したのは、鶴岡慎也さん。活躍目覚ましい新戦力が交流戦も鍵になると話す。
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45試合を戦って25勝18敗2分、勝率.581のパ・リーグ2位で「日本生命セ・パ交流戦 2024」を迎える北海道日本ハム。2年連続最下位だったチームはここまで2度、5連勝するなど、首位・福岡ソフトバンクを粘り強く追いかけている。
ここまでの戦いぶりについて、鶴岡さんは「先発投手がゲームメイクできていますし、後ろの投手も河野竜生投手、田中正義投手の2人がすごく安定していますので、勝ちゲームを勝ちのまましっかり終わらせる形が整っています」と、投手陣の投げっぷりを評価。
交流戦での好投も期待される先発陣。昨年の交流戦での成績(規定投球回以上)を見てみると、3試合に先発した伊藤大海投手がいずれもQS達成。現在ファーム調整中の北山亘基投手は巨人戦で7回3失点、中日戦で6.2回7三振を奪うなど、2勝1敗と勝ち越し。加藤貴之投手は打線の援護に恵まれず、0勝3敗と負け越してしまったが、広島戦が8回1失点、横浜DeNA戦では8回無四球2失点完投と試合を作っていた。
今季リーグトップの5勝(1敗)とチームをけん引している山崎福也投手。オリックス在籍中の昨年の交流戦では、なんと投げては3勝0敗、防御率2.45。打っても5打数2安打1打点と躍動。北海道日本ハムの一員となった今年も「投打二刀流」で魅せてくれそうだ。
福岡ソフトバンクに食らいつくためにも、セ・リーグ相手に白星を積み上げたい北海道日本ハム。鶴岡さんは交流戦のキーマンとして、高卒6年目の捕手・田宮裕涼選手を挙げた。
昨年9月から台頭した田宮選手。今季は自身初の開幕スタメンを勝ち取ると、ここまで38試合に出場しキャリアハイを更新中。田宮選手の魅力は、なんといっても「肩」。「ゆあビーム」と呼ばれることもある鋭い送球で、リーグ2位の盗塁阻止率.318を叩き出している。
打てる捕手としても期待が高く、規定打席にはわずかに届いていないものの、チームトップの打率.322をマーク。佐々木朗希投手や今井達也投手といった好投手が相手でも、しぶとく粘るシーンもあった。また、俊足も田宮選手の特徴で、ここまで6二塁打、2三塁打、4盗塁を記録。
急成長中の捕手がセ・リーグ相手に攻守でどう立ち向かうか。ミレニアム世代らしいフレッシュなプレーにご注目を。
北海道日本ハムの交流戦開幕カードは甲子園での阪神戦だ。2007年以来2度目の交流戦優勝へ、昨年日本一のチームを相手に好ゲームを展開したい。
文・菊地綾子
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