外崎修汰、初の自伝『マイペースでいいじゃん!』が発売。パテレアンバサダーの感想は…?

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『マイペースでいいじゃん!』ベースボール・マガジン社刊
『マイペースでいいじゃん!』ベースボール・マガジン社刊

外崎選手のマイペースな野球人生を書籍で追いかける

 埼玉西武の外崎修汰選手が、初の自伝『マイペースでいいじゃん!』(ベースボール・マガジン社)を、5月22日(水)に上梓。今季2年目となった「パテレアンバサダー」について言及あり、しかも発売前にもかかわらず重版がかかるほど、ライオンズファン待望の一冊らしい……との噂を聞き、さっそく手にとってみた。

 外崎選手といえば、代名詞が多い選手である。老若男女が唱和する「アップルパンチ」に、「パテレ」でおなじみとなったコミカルな動き、ゴールデングラブ賞2度の受賞歴を持つ堅実な守備やシュアなバッティング、4年連続20盗塁以上を記録とチームへの貢献度も高い。

 だが、外崎選手が自分自身を表すなら、本のタイトルにもなった「自他ともに認めるマイペース」だという。「『まあ、仕方ないよ』と思える性格が良かったのかもしれません」とあるように、本書で綴られるエピソードからは自分の軸を持ちつつも、素朴で素直、周囲の選手やスタッフに気を配れるやさしい人柄が垣間見れる。

 りんご農園の長男として生まれ、「『絶対にプロ野球選手になりたい!』ではなく、『野球でご飯が食べられたらいいな』と思っていた」というアマチュア時代から、入団、ユーティリティとして模索の日々、二塁手レギュラー獲得、2年連続のリーグ優勝。着々と上り詰めていくなかで迎えたFA権取得とライオンズ残留の心境が、本人の言葉で丁寧に語られている。そして、中堅からベテランとなりつつある10年目の今年、心技体で変わったこと、あるいは変わらない・変えていないこととは。SNSの更新も頻繁ではないがゆえに、今まであまり語られたことがなかった彼の胸の内が明かされている。

 さらには、二遊間コンビ“トノゲン”の相方、源田壮亮選手とのリラックスした普段の会話が楽しめるスペシャル対談も、本書でチェックしたい。

 さて、我々が気になることと言えば、やはり「パテレアンバサダー」としての側面。パーソル パ・リーグTV公式YouTubeで、向かってくるボール球を避ける仕草や、捕球・送球時のリアクションの切り抜き動画が話題になったが、冒頭文によると、「その“顔芸”、本人は至って普通にやっているだけです」とのこと。真剣勝負のなかで時折見せる“素”の一面に感じる親しみやすさ。それが彼がファンから愛されるゆえんなのだろう。

 『マイペースでいいじゃん!』は全国の書店ほかamazonでも発売中。28日から始まる「日本生命セ・パ交流戦」で相まみえるセ・リーグファンにも彼の魅力が届いてほしい。

information
『マイペースでいいじゃん!』
ベースボール・マガジン社刊
定価:1,870円(税込)
amazon

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