柳田を欠く打線も10残塁で“残”敗
■東北楽天 6-5 福岡ソフトバンク(27日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクは27日、東北楽天を相手に5-6の惜敗。投手陣が10個の四死球を与え、決勝点も五十嵐亮太が与えた押し出し四球だった。
延長戦に入ったわけでもないのに試合時間は約4時間半にも及んだ。その原因の1つは福岡ソフトバンク投手陣の与四死球といっていいだろう。先発のバンデンハークが5四死球、笠谷俊介と嘉弥真新也が1四球ずつ、五十嵐亮太が2死走者なしからヒットを挟んで3四球で決勝点を献上した。
工藤公康監督は「打たれるのはいいが四球はもったいない。あれを減らすだけでもね。四球が絡むと大量点になる」と、自滅と言える敗戦にため息をついた。
一方、打線では不調に苦しんでいた中村晃が4安打3打点、久しぶりに3番に入った内川聖一も先制の適時打を含むマルチ安打に盗塁、好守備とハッスルした。指揮官も「晃君が当たってきたし、ポイントゲッターと考える打順でいい仕事をしてくれた。内川君もはつらつとしたプレーを見せてくれた」と前向きにとらえたが、結果的には10残塁。そのうち9つが二塁および三塁の“得点圏残塁”だった。
ある意味、2試合連続欠場となった柳田悠岐の存在感が逆に浮き立つ試合ともなったが、工藤監督は柳田について「我慢です」と改めて完治優先の姿勢を強調した。これで再び貯金なしの五分。4位に後退し首位・埼玉西武とのゲーム差は8にまで広がり、最下位・楽天とのゲーム差は6.5となった。
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