「日本生命セ・パ交流戦」の3カード目の初戦となった昨日の試合では、10連敗中の巨人を相手に驚異的な粘りを見せ、見事逆転勝利を収めた埼玉西武。今日の試合の先発は、今季初登板となる岡本投手である。対する巨人の先発は吉川光投手。
岡本投手は、昨季開幕一軍の座を勝ち取ったものの、5月以降の登板はゼロに終わる悔しいシーズンを送った。久しぶりのマウンドで自身の結果を貪欲に追い求めたいが、その気持ちの入った姿勢は自ずとチームの勝利をも引き寄せるだろう。昨日に引き続き、埼玉西武打線の援護と好救援にも大いに期待したい。
初回、岡本投手は走者こそ出すものの無失点。一方、巨人の吉川光投手も安定した立ち上がりを披露し、試合序盤は両投手の好投による静かな展開が続く。
試合が動いたのは4回裏だった。1死から4番・浅村選手が安打で出塁し、2死1塁の場面で6番・メヒア選手が、左翼席の奥まで片手で運ぶ豪快な2ラン。桁違いのパワーを見せつけるさすがの一振りで、埼玉西武が2点の先制に成功する。
さらに6回裏にも、先頭の中村選手が左中間席へのソロを放つ。試合中盤でスコアを3対0とすると、完全にゲームの主導権を握った埼玉西武は岡本投手、武隈投手とつないで守ってきたリードを守るべく、「勝利の方程式」を投入。7回表の1死からは牧田投手、8回表はシュリッター投手、最終回は増田投手が登板し、いずれも巨人の反撃を無失点で抑え込んだ。
試合は3対0で埼玉西武が巨人に勝利し、今カードの勝ち越しを決めた。先発の岡本投手は5回2/3を投げて被安打3、奪三振5、与四球3、無失点という文句の付けようがない投球内容。2015年以来となる勝ち星を獲得。好投した岡本投手の後を継いだ武隈投手ら、中継ぎ陣の安定感は相変わらず抜群で、巨人を相手に見事な完封リレーを果たした。
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