【試合戦評】痛恨の2桁失点で交流戦初黒星を喫し、オリックスの連勝は7でストップ

パ・リーグ インサイト

2017.6.6(火) 00:00

現時点で6試合を消化した「日本生命セ・パ交流戦」で唯一無敗を誇り、交流戦順位は12球団中堂々の1位に輝くオリックス。チーム防御率は2.21と堅実で、打率は両リーグトップの.307をマークしている。打ち勝つ試合もあれば投手戦を制する試合もあるなど投打のバランスが取れており、前カードの巨人戦ではことごとく接戦をものにした。3カード目となる今日の試合の相手は阪神。先発はオリックスが金子千尋投手、阪神が秋山投手である。

金子千尋投手は、5月23日の楽天戦に先発して5回途中8失点と打ち込まれたが、前回登板の東京ヤクルト戦では7回1失点と、エースらしい見事な修正力を発揮した。対戦相手は、4日の北海道日本ハム戦でサヨナラ勝ちを収めるなど勢いに乗っている阪神で、先発は今季ブレイクを果たした秋山投手。頼もしい味方打線をバックに、投手としての実績の差を見せつけたい。

初回、金子千尋投手は阪神打線を3者凡退に抑えて、安定感のある立ち上がりを披露した。その裏、オリックス打線が早速エースの援護に成功する。2番・西野選手と4番・ロメロ選手の安打などで2死1,2塁の好機を作ると、5番・小谷野選手が変化球を中前に弾き返す先制適時打。6番・中島選手も適時二塁打で続き、これでスコアは2対0。絶好調のオリックスが、幸先よく2点のリードを握った。

しかし3回表、ここまで無得点に抑えていた金子千尋投手が突如崩れる。2死から2番・上本選手、3番・高山選手に連続適時打を打たれて同点に追い付かれると、6番・鳥谷選手に3ランを浴びるなど、一挙6失点。2対6となり、オリックスは試合序盤で早くも逆転を許してしまう。

さらに6回表にも、オリックスは一挙5点を失って2対11。その後も再三の好機を生かせず無得点に終わり、阪神の9点リードで迎えた9回裏に大城選手の適時二塁打などで2点を返すも反撃はここまで。試合は4対11で阪神が勝利し、オリックスは7戦目にして交流戦初黒星を喫した。

先発の金子千尋投手は6回途中までを投げてまさかの9失点。打線は阪神を上回る15安打を放ちながら4得点のみと、致命的につながりを欠いた。連勝は途切れてしまったが、依然チームは交流戦1位。この敗戦を引きずることなく、明日からまた新たな気持ちで勝ち星を積み重ねていきたい。

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