136メートルの特大弾に驚き隠せず「右中間の遥か先まで飛んで…」
エンゼルスの大谷翔平投手が25日(日本時間26日)の本拠地ホワイトソックス戦で2試合ぶりの一発を放った。「2番・DH」で2試合ぶりに先発出場し、1点リードの5回に9号特大2ラン。プホルス、トラウトとの初“トリオ弾"で11-3の勝利に大きく貢献した。打球速度110.4マイル(約178キロ)&飛距離446フィート(約136メートル)の強烈なホームランに、地元テレビ局の解説者は「打撃練習で見せるような類の本塁打」と“唖然"としていた。
メジャー通算142勝を誇るベテラン右腕シールズの前に初回は空振り三振に倒れた大谷。しかし、2-0とリードして迎えた3回には四球を選ぶ。
「1打席目よりも2打席目の方が確実に良くなってましたし、2打席目より3打席目のほうが確実に良くなっていた」
試合後にこう振り返ったように、しっかりと相手投手に対応し、5回に快音を響かせた。1点を勝ち越した直後の無死二塁の場面。大谷は初球の88マイル(約142キロ)の真っ直ぐを捉え、右中間スタンド中段へ運んだ。本人も「打った瞬間いくかなと思って走っていました」と振り返る完璧な一発だった。
この瞬間、エンゼルスの試合を中継する地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」の実況は「ライト後方へ高く上がりました! ガルシアが下がって…入りました! サヨナラ、オオタニさん!」と日本語を交えて絶叫。そして、解説者のマーク・グビザ氏も「これは打撃練習で見せるような類の本塁打です。右中間の遥か先まで飛んでいきました!」と興奮気味に話した。
「ボールが潰れそう」「筋肉ムキムキである必要がないと示す最たる例」
さらに、グビザ氏は映像を振り返って「かなり上の方まで行きました!」「ワォ、ボールが潰れてしまいそうでした」とも言及。大谷のあまりのパワーに、そのトーンはもはや呆れ気味だった。
一方、敵地で試合を中継する「CSC」では、スティーブ・ストーン氏が「非常に大きな本塁打です。彼は本当に力強い若い選手です。6フィート4インチ(約193センチ)、200ポンド(約90.7キロ)超。非常に大きな本塁打でした。彼のバットから放たれた打球はすぐには降りてきません」と、その飛距離に脱帽。実況も「彼は、筋肉ムキムキである必要がないと示す最たる例です。もちろん彼は大きい選手ですが、典型的なボディビルダーのような体形ではありません。それでもとてつもないパワーを生み出しているのです」と続けた。
メジャーにはまさに「ボディビルダー」のような体を持つ打者が多くいるが、大谷はそういった選手とは明らかに一線を画す。だからこそ、度肝を抜くようなホームランに現地メディアも驚きを隠せない。二刀流右腕は今後も衝撃を与え続けることになりそうだ。
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