開幕以来の成績から読み取る打者・大谷

現地7月23日のアストロズ戦で第8号本塁打を打った大谷翔平。デビューから4か月足らず。DL入りで1か月近いブランクはあったが、今ではチームに欠かせない存在になっている。打者・大谷翔平をデータで見ていこう。

【チーム成績との関連性】

○大谷が出場した試合のチーム勝敗
25勝24敗 勝率.510
○大谷が出場しなかった試合
25勝27敗 勝率.481
○大谷が安打を打った試合のチーム勝敗
20勝11敗 勝率.645
○大谷が本塁打を打った試合のチーム勝敗
5勝3敗 勝率.625

エンゼルスは現在50勝51敗、勝率.495でア・リーグ西地区5球団中4位と低迷している。やはり大谷が出場し、活躍すれば勝率はぐっと上がるのだ。

【対戦相手別】

○左右投手別
・右投手
111打数36安打8本21打点13四球30三振 打率.324
・左投手
42打数7安打0本2打点6四球17三振 打率.167

左打者・大谷は、MLBの左投手を攻めあぐねている。本塁打はすべて右投手から。しかし、左投手から6つの四球を選んでいるのは評価すべきだ。

○対戦チーム
・ア・リーグ 39試133打37安7本22点17四球40三振 打率.278
マリナーズ 6試18打6安0本2点2四球6三振 打率.333
アストロズ 5試19打4安0本0点1四球7三振 打率.211
レンジャーズ 5試14打3安0本1点2四球4三振 打率.214
ヤンキース 4試11打1安1本2点4四球5三振 打率.091
オリオールズ 3試11打3安0本1点1四球1三振 打率.273
ロイヤルズ 3試9打4安0本3点1四球2三振 打率.444
ブルージェイズ 3試10打3安0本2点4四球4三振 打率.300
インディアンス 2試9打5安2本5点0四球2三振 打率.556
ツインズ 2試8打3安1本2点0四球2三振 打率.375
アスレチックス 2試9打2安1本2点1四球2三振 打率.222
レイズ 2試7打2安1本1点1四球1三振 打率.286
レッドソックス 1試4打0安0本0点0四球3三振 打率.000
ホワイトソックス 1試4打1安1本1点0四球1三振 打率.250

・ナ・リーグ10試20打6安1本1点2四球7三振 打率.278
ドジャース 6試10打2安1本1点2四球5三振 打率.200
ロッキーズ 2試2打1安0本0点0四球0三振 打率.500
ジャイアンツ 2試8打3安0本0点0四球2三振 打率.375

同一リーグであるア・リーグ14球団のうち13球団と対戦。まだ対戦していないのはタイガースだけだ。得意なのはインディアンス、2本塁打、打率.556を記録。ヤンキース戦ではセベリーノから本塁打を打ったが、安打はこの1本だけだ。

打順別、アウトカウント別、月別の成績は…

【打順別】先発試合のみ

2番 2試8打1安0本0点0四球4三振 打率.125
4番 3試10打2安0本0点2四球5三振 打率.200
5番 18試62打18安3本9点11四球16三振 打率.290
6番 9試35打7安1本2点2四球12三振 打率.200
7番 1試4打2安0本0点0四球1三振 打率.500
8番 6試25打9安3本11点3四球6三振 打率.360

代打 10試9打4安1本1点1四球3三振 打率.444

大谷は5、6番を打つことが多いが、どちらかと言えば下位打線を打つ時の方が数字を残している。代打・大谷は、今や各球団の脅威になっている。

【アウトカウント別】

無死 59打9安1本1点8四球25三振 打率.153
1死 49打16安3本8点7四球11三振 打率.327
2死 45打18安4本14点4四球11三振 打率.400

大谷がアメリカで勝負強い打者と言われるのは、2死からの打率が極めて高いからだ。後がない状況で力を発揮するのも大谷の強みだ。

【月別】

3・4月 12試44打15安4本12点3四球12三振 打率.341
5月 18試59打15安2本8点11四球18三振 打率.254
6月 4試11打3安0本0点1四球3三振 打率.273
7月 15試39打10安2本3点4四球14三振 打率.256

開幕から衝撃的なデビューをした大谷だが、シーズンが深まるとともに成績は下降線を描いていた。7月に復帰後もやや物足りない成績だ。ここから打者大谷はどこまで成績を伸ばすことができるだろうか?

記事提供：Full-Count