パ・リーグ6位の千葉ロッテと、セ・リーグ2位の阪神による「日本生命セ・パ交流戦」3戦目。今カードで連敗を喫している千葉ロッテの先発は唐川投手で、阪神の先発はメッセンジャー投手。カード初戦は打線が2桁安打の猛攻を仕掛けながら投手陣が踏ん張り切れず、2戦目は阪神の能見投手らに抑え込まれ、2夜連続で後を引く敗戦となってしまった。前回登板で7回2失点と好投している唐川投手にマウンドを託し、今日こそ一矢を報いたい。
初回、唐川投手は出会い頭に一発を浴びる。いきなり先制を許して1点を失うが、その裏、千葉ロッテ打線が奮起する。1番・大嶺翔選手が中前安打で出塁し、続くサントス選手が犠打を決め、2死2塁から4番・角中選手が四球を選ぶ。そして、2死1,2塁の好機で、5番・鈴木選手が左翼への2点適時二塁打。これで逆転に成功し、さらに6番・根元選手も適時二塁打を放つ。スコアは3対1となり、千葉ロッテがすぐさま試合をひっくり返した。
その後は両投手が要所を締めて追加点を許さず、静かな展開が続くが、5回裏に再び試合が動く。先頭の大嶺翔選手が粘って四球をもぎ取ると、後続が打ち取られている隙に3塁まで進塁。この2死3塁の場面で4番・角中選手がフルカウントから三遊間へ適時打を放ち、千葉ロッテが貴重な追加点を挙げる。
さらに3点リードで迎えた8回裏にも、千葉ロッテ打線が大きな追加点を奪う。先頭の鈴木選手が死球を受けて出塁し、1死から7番・パラデス選手が安打を放つ。1死1,3塁の好機で、8番・三木選手が初球を捉えて左翼への2点適時二塁打。続く田村選手も、1死2塁から適時三塁打を放ち、2死3塁から2番・サントス選手も右翼への適時打。試合終盤でダメ押しの4得点を奪い、千葉ロッテが阪神を大きく突き放す。
千葉ロッテの7点リードで迎えた最終回のマウンドには、5月26日以降登板機会のなかった内投手が上がった。走者こそ出すものの、阪神打線の反撃を4人で断ち切り、試合は8対1で千葉ロッテが勝利。カード勝ち越しはならなかったが、本拠地での同一カード3連敗は免れた。明日からはセ・リーグ1位の広島との3連戦が待ち受けている。今日の快勝の勢いのまま、臆することなく立ち向かっていきたい。
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