圧倒的なスピードで存在感、エンゼルスはスイープを阻止して後半戦初勝利
エンゼルスの大谷翔平投手は22日(日本時間23日)、本拠地アストロズ戦に3試合連続「5番・DH」でスタメン出場し、4打数1安打1四球2得点と活躍した。
1点を追う2回に四球を選び、次打者のヒットで快足を飛ばして一塁から一気に生還。エンゼルスはここから逆転した。さらに、7回には2試合連続ヒットとなる三塁内野安打でチャンスを演出。後続のヒットで生還して貴重な追加点をもたらし、14-5での勝利に大きく貢献した。
エンゼルスは本拠地でのスイープ(カード全敗)を阻止し、後半戦初勝利を飾った。
まずは1点ビハインドで迎えた2回、大谷は先頭で打席に入ると、フルカウントから今季10勝を挙げている右腕マッカラーズの外角へのナックルカーブを見極めて四球。一塁では3度の牽制を受けたが、キンズラーへの4球目でスタートを切った。
すると、キンズラーはこのボールを捉え、レフトオーバーの二塁打。大谷はグングンと加速して一気に三塁を回り、最後はスライディングで同点のホームを踏んだ。エンゼルスはこの回、バルブエナのタイムリーも飛び出して逆転に成功した。
3回にはアップトンの2ランが飛び出し、4-1と3点リードに。大谷は直後に2度目の打席を迎えたが、マッカラーズの前に中直。4点リードとなった5回1死一塁の場面では、2番手左腕ペレスの初球を打つもシフトにかかり遊ゴロに倒れた。
しかし、大谷は7回にも足で魅せる。3点差に迫られた1死走者なしの場面で右腕ハリスと対峙。当たり損ないのゴロとなったが、快足を飛ばすと、焦った三塁手デービスの送球が高めに逸れてセーフ。記録は内野安打で2試合連続ヒットとした。
打球速度は39.9マイル(約64.2キロ)。いつもは100マイル(約161キロ)超の痛烈な打球を連発し、メジャーを席巻している大谷だが、この打席は遅すぎるボテボテの当たりが功を奏し、圧倒的なスピードを生かして内野安打をもぎ取った。
その後、大谷は三塁まで進むと、エンゼルスは2死満塁からフレッチャーが2点タイムリーを放ち、大谷も生還。さらに、カルフーンとトラウトにもホームランが飛び出すなど、この回一挙7点を奪って試合を決めた。打者一巡の猛攻で大谷には2死一塁でこの回2度目の打席が回ったが、右邪飛に倒れた。
エンゼルスは14-5で大勝し、後半戦初白星。大谷は4打数1安打1四球2得点の活躍で勝利に貢献。打率は.282となった。
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