右の大砲候補・24歳の美間選手
7月22日、福岡ソフトバンクの曽根海成選手と広島・美間優槻選手のトレードが発表された。
福岡ソフトバンクへ移籍する美間選手は鳴門渦潮高校3年時に投手としてノーヒットノーランを達成したが、打撃での評価が高く、2012年ドラフト5位で広島から指名されると内野手としてプロ入りした。
2年目にウエスタンでリーグ3位タイの11本塁打を放つと、翌15年に一軍デビューを果たす。昨季は二軍で規定打席不足ながら打率3割をクリアしつつ、自身2度目となる2桁本塁打(10本)にも到達した。
今年の4月13日には一軍でプロ初安打を放ち、30試合で36打数5安打、打率.139を記録していた。貴重な右の大砲候補でありながら、昨季はファームで一塁手19試合、二塁手35試合、三塁手41試合を守るなど汎用性は高い(失策は併せて5つのみ)。複数ポジションをこなせる強みをアピールしながら、一軍ではまだ放っていない長打にも期待したいところだ。
内野のユーティリティー・23歳の曽根選手
曽根選手は京都国際高校時代に俊足と捕手も務めた強肩が認められ、2013年育成ドラフト3位指名で福岡ソフトバンクに入団する。プロ1年目は二軍で1試合の出場、三軍では88試合の出場機会を得た。
2年目は二軍での出場を34試合に増やし、翌16年には主に二遊間のレギュラーとして82試合に出場。転機は昨年で、開幕前に支配下登録を結び、背番号を「140」から「69」に変えていた。
すると、7月13日に行われた両軍スコアレスのフレッシュオールスターで2安打を放ちMVPを受賞する。シーズンでは一軍で2試合に出場し、3打席に立ってプロ安打は記録できなかったが、ファームでは遊撃手72試合、三塁手19試合、二塁手32試合と複数のポジションをこなし、憧れの今宮健太選手とそっくりの動きで注目を集めた。
2年目以降はウエスタンで打率.200(80打数16安打)→.244(201打数49安打)→.210(334打数70安打)と打撃に課題は残しているが、昨季はアピールポイントの足を生かして11二塁打、5三塁打をマークし、プロ初アーチも記録するなど着実に成長を遂げている。
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