一度は食べてもらいたい! 高知県のおすすめテイクアウトグルメ6選

パ・リーグ インサイト 後藤万結子

2024.3.23(土) 18:00

〈土佐料理 司 高知本店〉花てまり弁当【筆者撮影】
〈土佐料理 司 高知本店〉花てまり弁当【筆者撮影】

 埼玉西武ライオンズB班の春季キャンプ地であり、毎年プレシーズンマッチが行われる高知県。県外からキャンプの様子や試合を観に行く人も多いと思いますが、せっかくなら高知県ならではのグルメを堪能したい人も多いはず。

 また、お店で食べてももちろん美味しいですが、テイクアウトし、球場で食べれば、美味しいグルメと野球を同時に楽しむことができます。そこで今回は、高知県内で人気のテイクアウトグルメをご紹介します。

春野総合運動公園野球場【筆者撮影】
春野総合運動公園野球場【筆者撮影】

◇土佐料理 司食堂 ひろめ市場店

〈土佐料理 司食堂 ひろめ市場店〉店舗外観 【土佐料理 司食堂提供】
〈土佐料理 司食堂 ひろめ市場店〉店舗外観 【土佐料理 司食堂提供】

 高知県の観光スポットとして広く知られ、25年以上高知市民の食堂としても愛され続けるひろめ市場内にお店を構える〈司食堂 ひろめ市場店〉は、大正6年創業の土佐料理発祥の名店「土佐料理 司」が2019年にオープンしたお店です。イートインではかつおのたたきや定食などが提供されていますが、テイクアウトでは、厳選された真サバを使用した土佐の郷土料理「焼き鯖寿司」を楽しむことができます。「焼き鯖寿司」は、高知県の伝統的な食文化「皿鉢料理」には欠かせないと言われており、おもてなしの席に並ぶことが多い料理だそう。

 〈司食堂〉の焼き鯖寿司は、綺麗な焼き目がついた香ばしい鯖と、高知名物の柚子果汁と生姜がたっぷりと混ぜ込まれた酢飯が相性抜群!地元の方にも、観光客にも人気の一品となっています。濃厚でまろやかな脂がのったふっくらとした鯖と、爽やかな風味の酢飯は、一度食べたら虜になるほどの美味しさです。また、鯖には細かく切り込みが入っているため、とても食べやすくなっていました。噛めば噛むほどうまみが広がる焼き鯖寿司、ぜひ楽しんでみてください!

焼き鯖寿司(1,000円) 【筆者撮影】
焼き鯖寿司(1,000円) 【筆者撮影】

【店舗情報】
住所:高知市帯屋町2丁目3−1 ひろめ市場 1F
営業時間:平日・土11:00~21:00/祝日 10:00~21:00/日 9:00~21:00
定休日:水曜日 ※ひろめ市場の休館日に準ずる

◇日曜市のいも天 ひろめ市場店

〈日曜市のいも天 ひろめ市場店〉店舗外観 【筆者撮影】
〈日曜市のいも天 ひろめ市場店〉店舗外観 【筆者撮影】

 同じくひろめ市場内に店を構える〈日曜市のいも天 ひろめ市場店〉では、高知県のソウルフード「いも天」を楽しむことができます。「いも天」とは、高知市で約300年以上続いている日曜市で長きにわたって愛されてきた伝統料理です。〈日曜市のいも天〉では、金時系のホクホクで甘いさつまいももさることながら、一番のこだわりはサクサクの衣!創業以来50年以上、門外不出の秘伝の衣は、時間が経ってもサクサクの食感が変わりません。

 また、さつまいもの皮をむく作業から揚げる作業まですべて手作業で行われており、多い時で1日1トンのさつまいもを使用することもあるとのこと。一口サイズなのでおやつにもぴったりで、一つ食べたらまた一つ……とついつい手が伸びてしまいます。手間隙かけて丁寧に作られた伝統の味を、ぜひ一度味わってみてください。

いも天 袋(400円) 【筆者撮影】
いも天 袋(400円) 【筆者撮影】

【店舗情報】
住所:高知市帯屋町2丁目3−1 ひろめ市場 1F
営業時間:11:00~21:00※売り切れ次第終了
定休日:火曜日・水曜日

◇仕出しのあんどう ひろめ市場店

〈仕出しのあんどう ひろめ市場店〉店舗外観 【筆者撮影】
〈仕出しのあんどう ひろめ市場店〉店舗外観 【筆者撮影】

 〈仕出しのあんどう ひろめ市場店〉では高知名物の「田舎寿司」をテイクアウト。田舎寿司とは、高知県の郷土料理であり、全国的にも珍しい、野菜を使用したお寿司です。地域によって食材は異なりますが、〈仕出しのあんどう〉では「たけのこ、みょうが、しいたけ、りゅうきゅう(季節によっては茄子)、こんにゃく」が具材として使用されています。りゅうきゅうとは、ハスイモの葉と茎の部分を指し、高知県の特産野菜です。また、酢飯には高知名物の柚子果汁がふんだんに使用されており、さっぱりとした爽やかな味わいとなっています。

 田舎寿司は、具材によってそれぞれ異なる味付けがされていますが、〈仕出しのあんどう〉では、熟練の板前さんが、一つひとつの具材を丁寧に調理しているため、洗練された上品な味を楽しめます。味はもちろんのこと、目でも楽しむことができる色鮮やかな田舎寿司を召し上がれ!

田舎寿司(680円) 【筆者撮影】
田舎寿司(680円) 【筆者撮影】

【店舗情報】
住所:高知市帯屋町2丁目3−1 ひろめ市場 1F
営業時間:月~金 11:00~21:00/土・日 10:00~20:00または21:00 ※閉店はその日の状況によって変わる場合があります
定休日:火・水

◇土佐料理 司 高知本店

〈土佐料理 司 高知本店〉店舗外観 【筆者撮影】
〈土佐料理 司 高知本店〉店舗外観 【筆者撮影】

 土佐料理の名店〈土佐料理 司 高知本店〉では、高知県の代表的な食文化である皿鉢(さわち)料理やかつお料理などが提供されていますが、板前さんが厳選した土佐の季節の野菜や山の幸、海の幸を使用したお弁当がテイクアウトで用意されています。土佐の季節の食材本来の味を生かした優しい味付けとなっており、舌で季節感を味わうことができました。

 今回紹介する花てまり弁当には、牛すきや野菜の炊き合わせ、鮮魚の南蛮漬けなどが入っており、豊かで多彩な高知食材を一度にいただくことができます。また、見栄えもとても華やかで美しく、高知県の豊かな食文化を視覚的にも楽しめるようになっています。大正6年創業の「土佐料理」の発祥の店とされる老舗の味を、ぜひ球場で楽しんでみてはいかがでしょうか。

花てまり弁当(2,000円)【筆者撮影】
花てまり弁当(2,000円)【筆者撮影】

【店舗情報】
住所:高知市はりまや町1丁目2−15
営業時間:月~土 12:00~21:00/日・祝 11:30~21:00
定休日:12/30~1/1 ※不定休あり

◇はるのハーベスト

〈はるのハーベスト〉店舗外観 【筆者撮影】
〈はるのハーベスト〉店舗外観 【筆者撮影】

 20年ほど前に写真館〈スタジオオカムラ〉と併設してオープンしたベーカリーカフェ〈はるのハーベスト〉では、焼きたてのパンを楽しむことができます。小麦の良い香りがただよう店内には、たくさんの種類のパンが並んでおり、特に生地にこだわりがあるとのこと。夜中から職人さんが時間をかけて生地をつくり、毎朝出来立ての生地でパンを作っているそう。こうして焼きあがったパンは、ふんわりと柔らかく優しい口触りで、ほのかな甘みも感じられます。

 また、春季キャンプやプレシーズンマッチが行われる時期は、「土佐ベルガモット」を使用した商品が店頭に並びます。「土佐ベルガモット」とは、〈はるのハーベスト〉と地元の農家さんが共同で、長い年月をかけて開発した、国内でも非常に希少な柑橘類です。自家製リコッタチーズとベルガモットコンフィチュールを挟んだクロワッサンサンドイッチは、口に入れた瞬間にベルガモットのフローラルな香りとリコッタチーズの濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。そして、地元で採れた新鮮な野菜をたっぷり使用したサンドイッチはボリューム満点!お腹も心も満たされること間違いなしです!

自家製リコッタチーズとベルガモットコンフィチュール(500円)、ハーベストサンド(350円) 【筆者撮影】
自家製リコッタチーズとベルガモットコンフィチュール(500円)、ハーベストサンド(350円) 【筆者撮影】

【店舗情報】
住所:高知市春野町弘岡下2869-1
営業時間:7:30~18:00(フードオーダーストップ 16:30/ドリンクオーダーストップ 17:00)
定休日:なし

◇野菜がタルト

〈野菜がタルト〉店舗外観 【筆者撮影】
〈野菜がタルト〉店舗外観 【筆者撮影】

 平日はトマト農家に従事し、週末のみオープンしている〈野菜がタルト〉は、高知県初のパイとタルトの専門店です。傷や割れなどで規格外となってしまったトマトをうまく活用できる方法はないかと模索する中で、フードコーディネーターの方と相談を重ね、アメリカでは馴染み深い「セイボリーパイ」を参考に、パイとタルトの専門店をオープンすることになったとのこと。

 一番の人気商品は「トマトチーズパイ」で、生地から手作りしているパイがこだわりだそう。サクサクとした軽い食感のパイの中に、甘いトマトフィリングと濃厚なチーズが入っています。そして片手で持てるサイズなので、観戦しながらでも食べやすくなっています!

トマトチーズパイ(400円) 【筆者撮影】
トマトチーズパイ(400円) 【筆者撮影】

【店舗情報】
住所:高知市春野町芳原2445−2
営業時間:9:00~17:00
営業日:土曜日、日曜日 ※イベントなどにより変更する場合もあるので、詳細は公式Instagramをご確認ください


 今回取り上げたテイクアウトグルメはほんの一部で、高知県にはほかにも魅力的なテイクアウトグルメがたくさんあります。皆さんも高知県を訪れた際は、高知県ならではのグルメをテイクアウトし、球場で楽しんでみてはいかがでしょうか。

※価格はすべて税込(2024年3月3日現在)

取材・文 後藤万結子

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