地元の野球少年ジェイデン君「一番のお気に入りは…」
エンゼルスの大谷翔平投手が21日(日本時間22日)の本拠地アストロズ戦を前に、粋なファンサービスで13歳の少年の心を鷲づかみにした。
19日(同)に治療中だった右肘靭帯損傷の再検査を受け、患部の回復が確認された大谷。無事に投球練習再開の許可が下りたため、この日も3日連続で試合前にエンゼルスタジアム三塁側の外野に登場。水原一平通訳相手に約70球投げ込んだ。
三塁側スタンドにはファンが集結し、思い思いにスマートフォンで24歳二刀流を撮影した。キャッチボールを締めくくった大谷は、歓声が巻き起こる中、スタンド中段にいたファンに向かって、キャッチボールで使っていた公式球を投げ込んだ。狙い澄ましたストライクは少年のグラブにすっぽりと吸い込まれた。
「何てクールなんだ! 僕は朝から駐車場で彼の車を待っていたんだよ。彼も見てくれたんじゃないかな。僕に投げてくれるなんて……。これは宝だよ!」
最高の笑顔を浮かべたのは、地元オレンジカウンティ在住のジェイデン君だった。エンゼルスのジャージとキャップを身にまとった13歳は、試合開始の午後4時より5時間以上も前から駐車場で選手の入り待ちを敢行するほどの筋金入りのファンだ。
気温30度以上の炎天下にもかかわらず、駐車場で待っていた努力を報いてくれた二刀流のスターの粋な計らいに、喜びを爆発させていた。
現在中学2年生のジェイデン君は野球少年で遊撃手として活躍している。昨日までのアイドルは、エンゼルスが誇る天才外野手だった。
「僕の一番のお気に入りはトラウト。だけど……オオタニはメジャーに来てからピッチャーとしてもDHとしてもすごくいい。本当にクールな選手だよ」
エンゼルスタジアムでナンバーワンのグッズ売り上げを誇るなど大人気の大谷だが、苦労に報いる粋な計らいで、また1人、少年ファンの心をつかむことに成功した。
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