昨日の試合では、清田選手のサヨナラ打で勝利を収めた千葉ロッテ。オリックスは一時同点まで詰め寄るも勝ち切れず、8連敗となった。今日の試合は千葉ロッテが二木投手、オリックスは松葉投手が先発する。
二木投手は前回の5月20日の登板では7回無失点の好投。しかし、味方の援護が乏しく、勝ち負けはつかず。今日の試合では自身3週間ぶりの勝ち星がほしいところ。一方の松葉投手は前回登板した、5月17日の試合で敗戦投手になってからチームは8連敗中。自身の登板から始まったチームの悪い流れを断ち切ることができるか。
試合の序盤は両投手ともに好投が続き、落ち着いた試合展開となった。オリックスは1回に小谷野選手、2回には武田選手の安打で走者を出しながらも、続く打者が二木投手のストレートとフォークのコンビネーションの前に三振を喫し、先制点を奪うことができない。一方の千葉ロッテ打線も、2回に敵失などで無死2,3塁の好機を作るも、後続が抑え込まれて無得点。ともに2回までスコアボードに0を並べる。
投手戦の様相を見せていたゲームを動かしたのは、千葉ロッテだった。3回裏、荻野選手の投手と一塁手の間に転がす絶妙なバントヒットなどで1死2,3塁の好機を作ると、昨日のヒーロー・清田選手が今日は先制の2点適時打。「バットの先に当たり、気に入っているバットが折れましたが、先制点にはかえられません。良かった、良かったです」という決して簡単ではないワンバウンド気味の球をうまくすくい上げる一打で千葉ロッテが2点を先取する。
一方のオリックス打線は今日も思うように打線がつながらない。相手先発・二木投手の前に3回から5回まで3イニングス連続の3者凡退。8回まで得点圏に走者を進めたのは一度だけで、好投する二木投手の前に好機すら作れず。歯がゆい展開が続いていく。
松葉投手は3回こそ崩れたものの、それ以外の回ではまずまずの投球を見せた。7回途中までを投げ、2失点。苦しいピッチングになったが、粘りの投球で試合を作った。
対する二木投手は淡々と自分の投球を続けていく。先頭打者の出塁を許したのは2回の1イニングだけ。走者を出しても危なげない投球で8回まで無失点に抑える。プロ初完封を目指して上がった9回のマウンドであったが、簡単に2死まで抑えた場面で迎えたのは4番・T-岡田選手。真ん中低めの直球を完璧に運ばれ、12号ソロで1点差。プロ初完封は目前で阻止され、お預けとなった。しかし、続く武田選手を外野フライに抑え、自身2度目の完投勝利。先発投手が好投で流れを呼び、打線が少ないチャンスをものにして、チームは3連勝。ようやく復調の兆しを見せつつある。
9連敗となったオリックスは今月だけで19敗。月間19敗を喫したのは2003年以来、球団ワーストタイの記録だ。5月は残り3試合。一つも落とさずに今月末から始まる交流戦に向けて、チームの状態を上げていきたいところだ。
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