【試合戦評】9回裏2死から清田選手がサヨナラ打。救援陣の無失点リレーも光って千葉ロッテが2連勝

パ・リーグ インサイト

2017.5.26(金) 00:00

千葉ロッテとオリックスの3連戦初戦。千葉ロッテの先発は涌井投手だ。前回の登板では、9回3失点と好投しながら勝ち星に恵まれなかったが、チームは昨夜打線が大爆発し、今季初の2桁得点をマークした。今日も、自身の好投で打線の援護を呼び込みたい。

対するオリックスの先発は山崎福投手。今季は中継ぎでの登板が多く、5月20日に初先発を任されたが、4回5失点と悔しい結果に終わった。今月3勝17敗と苦しむチームは、その3勝のうち2試合で、赤間投手や黒木投手など新鮮な顔触れが勝利投手の権利を得ている。山崎福投手も、中継ぎで積み上げた実績を自信にして、4月15日以来の勝ち星を手にしたい。

初回、涌井投手はオリックス打線を危なげなく打ち取って、順調に3死を奪う。また、千葉ロッテ打線の方も、山崎福投手の不安定な立ち上がりを見逃さない。1死から2番・荻野貴選手が四球を選び、続く清田選手が安打を放つと、4番・角中選手のゴロの間に進塁して2死2,3塁となる。この好機で、5番・鈴木選手が、真ん中に入った直球を流し打って2点適時打。キャプテンの一打でスコアを2対0とし、千葉ロッテが先制に成功する。

2回裏にも、千葉ロッテ打線は打棒の好調ぶりを見せつけた。先頭のダフィー選手が二塁打で出塁し、8番・三木選手が犠打を成功させると、1死3塁から9番・吉田裕選手が適時二塁打を放って、まずは1点を追加する。そしてさらに3回裏にも、先頭の清田選手が二塁打を放ち、続く角中選手の飛球の間に進塁。この2死3塁の場面で、昨夜日本球界通算250本塁打に到達した6番・井口選手が、コンパクトな流し打ちで右前へ適時打を放つ。千葉ロッテが2点を追加してスコアを4対0とし、試合序盤で4点のリードを握った。

しかし7回表、ここまで涌井投手の前に抑え込まれていたオリックスが、攻勢を開始する。先頭のモレル選手がフェンス直撃の二塁打を放って無死2塁の好機を作ると、続く中島選手が中前適時打を放ち、まずは素早く1点を返す。さらに、1死2塁から代打・武田選手が安打で出塁し、1死1,3塁とすると、9番・若月選手が左前へ適時打を放って2点目。

スコアを2対4とし千葉ロッテに2点差に迫るが、オリックス打線の反撃はまだ終わらない。なおも2死1,3塁の場面から、2番・西野選手が粘って四球をもぎ取り、満塁の絶好機を演出すると、ここで3番・小谷野選手がシュートをすくい上げて中前へ落とす同点適時打。試合終盤の連打で同点に追い付き、オリックスがゲームを振り出しに戻す。

その後は両チーム無得点に終わり、4対4の同点で迎えた9回裏。先頭の三木選手が内野安打で出塁し、9番・田村選手が犠打を成功させる。2死2塁から代打・根元選手が左前打と盗塁を決めて2死2,3塁と好機を広げると、3番・清田選手が、オリックスの守護神・平野投手の150キロの速球を捉えてフェンス直撃のサヨナラ打。

延長に突入するかと思われた試合は、5対4で千葉ロッテが勝利した。殊勲打の清田選手、13安打を放った打線はもちろん、プレッシャーのかかる同点の場面で登板した土肥投手、大谷投手、内投手の無失点リレーも光った劇的な勝利となった。敗れたオリックスは、中止を挟んでこれで8連敗。投手陣の立て直しが急がれる。

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