【試合戦評】主将・内川選手が値千金の満塁弾。福岡ソフトバンクが4本塁打を含む2桁安打の猛攻でカード勝ち越し

パ・リーグ インサイト

2017.5.24(水) 00:00

昨夜の試合では先発・東浜投手の快投で、連敗を2で止めた福岡ソフトバンク。今日の先発・攝津投手は今季未だ勝ち星が付いていないが、昨夜2桁安打を放った打線の援護と自身の好投で白星を手にし、本日試合がない首位・楽天とのゲーム差を縮めたい。対する千葉ロッテの先発はチェン投手。前回登板では、4回1/3を投げて来日ワーストタイの7安打を浴び、今季初黒星となってしまった。本来の力を発揮して、低迷するチームに良い流れを呼び込みたい。

初回、攝津投手は走者こそ出すものの、後続を断ち無失点に抑える。一方でチェン投手は、福岡ソフトバンク打線に立ち上がりを付け込まれた。先頭の川島選手が初球を捉え、左翼席への今季1号ソロ。福岡ソフトバンクが1点を先制し、続く今宮選手、3番・柳田選手も四球を選んでなおも無死1,2塁の好機となる。その後2死から、6番・中村晃選手が右前へ適時打を放ち1点を追加。好機を生かし、福岡ソフトバンクが初回に2点を先制した。

援護を受けた攝津投手は、3回まで千葉ロッテを0点に抑え込む。しかし4回表、千葉ロッテ打線が攻勢を仕掛け始める。1死から4番・角中選手が安打を放って出塁すると、続く鈴木選手も二塁打で1死2,3塁。得点圏に走者を置いたこの場面で、6番・清田選手が攝津投手の低めのシンカーを捉えてフェンス直撃の2点適時打とし、同点とする。続いて大嶺翔選手も適時二塁打を放ってスコアを3対2とし、千葉ロッテが勝ち越しに成功した。

逆転してもらったチェン投手は、2回以降、福岡ソフトバンク打線をテンポよく打ち取る。チェン投手を援護すべく、千葉ロッテ打線は5回表にも追加点。1死から2番・荻野貴選手が安打で出塁すると、続く根元選手のゴロの間に進塁し、さらに4番・角中選手が四球を選んで2死1,2塁とする。そして5番・鈴木選手が、中前へ適時打。1点を追加し、千葉ロッテがリードを広げる。

初回以降得点を挙げることができていなかった福岡ソフトバンク打線だったが、6回裏、1死から5番・デスパイネ選手が11号ソロを放つ。主砲の一振りでスコアを3対4とし、千葉ロッテに1点差に迫ると、6番・中村晃選手も安打を放ち、続く松田選手が四球を選んで1死1,2塁。この好機で8番・上林選手は内野ゴロに倒れるが、鈴木選手の悪送球で2塁走者が生還し、試合中盤で4対4の同点に追いつく。

同点で迎えた7回裏、1死から1番・川島選手が四球で出塁すると、2番・今宮選手の安打と、3番・柳田選手の四球による出塁で1死満塁の絶好機を作る。この大事な場面で4番・内川選手が、左中間への勝ち越し満塁本塁打。一気に4点を追加してスコアを8対4とし、千葉ロッテを大きく突き放す。

さらに8回裏にも2死1塁から3番・柳田選手の8号2ランで追い討ちをかけた福岡ソフトバンクが、10対4で千葉ロッテに勝利。連日の本塁打4本を含む2桁安打の猛攻で今カード勝ち越しを決め、首位・楽天との差を2.5に縮めた。対する千葉ロッテは鈴木選手の猛打賞を含む2桁安打を放ち、先発・チェン投手を援護したが、中継ぎ陣が捕まり敗戦となってしまった。

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