やはりプロの壁は想像以上に高い? ドラフト1位の前半戦の成績を振り返る

パ・リーグ インサイト

2018.7.16(月) 14:55

北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)PLM
北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手(C)PLM

3月30日に開幕したプロ野球は7月11日に前半戦が終了。12日にフレッシュオールスター、13日と14日のオールスターゲームも終わり、今日から後半戦が開始される。期待を胸にプロの門を叩いたドラフト1位ルーキーの選手たちは、前半戦でどんな活躍を見せたのか。パ・リーグのドラフト1位ルーキーたちの成績を振り返っていきたい。

●埼玉西武
齊藤大将
成績:18試合0勝5敗1S 44回1/3 防御率5.08(ファーム)

リーグ首位を走る埼玉西武だが、チーム防御率はリーグワーストの4.30という苦しい投手事情。そういったことを踏まえても、ドラ1の齊藤大将投手にチャンスが与えられても良さそうだが、ファームでは0勝5敗、防御率5.08とアピールできず。前半戦は一軍登板が1試合もなかった。

●北海道日本ハム
清宮幸太郎
成績:23試合 69打数12安打1本塁打2打点 打率.174(一軍)
成績:39試合 146打数33安打15本塁打36打点 打率.226(ファーム)

高校通算最多の111本塁打を放った清宮選手は、5月2日にプロ初昇格を果たすと、2リーグ制後新人新記録となる7試合連続安打を放った。しかし、一軍の投手に対応することができず5月28日に二軍落ち。降格後は本塁打を量産し、現在はイースタン・リーグトップの15本塁打をマーク。再昇格を経て再び二軍で経験を積んでいる。

●福岡ソフトバンク
吉住晴斗
成績:登板なし

鶴岡東高からドラフト1位で福岡ソフトバンクに入団した吉住投手。投打ともに選手層が充実している福岡ソフトバンクということもあって、高卒ルーキーの吉住投手は、前半戦は一、二軍での登板はなし。三軍で腕を磨き、12試合に登板して防御率8.58という成績だった。

●オリックス
田嶋大樹
成績:12試合6勝3敗0S 68回2/3 防御率4.06(一軍)
成績:1試合0勝0敗0S 3回 防御率0.00(ファーム)

パ・リーグのドラフト1位ルーキーで、前半戦に最も結果を残したのは田嶋大樹投手ではないだろうか。開幕先発ローテーションに入ると、プロ初登板となった3月31日の福岡ソフトバンク戦で5回1失点に抑えプロ初勝利。4月と5月は2勝ずつ、6月も1勝を挙げ、ここまで6勝をマークする。6月24日の福岡ソフトバンク戦を最後に一軍登板はないが、後半戦の活躍次第で2桁勝利も見えてくる。

●千葉ロッテ
安田尚憲
成績:72試合 254打数64安打4本塁打35打点 打率.252(ファーム)

オープン戦の途中まで一軍に帯同していた安田選手だが、シーズンが開幕してからは二軍で過ごしている。高校通算65本塁打を放ち、将来の4番候補として期待される安田選手は、二軍戦の全72試合にスタメン出場。5月に二軍でチームトップタイの9打点をマークするなど、ここまで35打点を挙げる。練習から高く意識を持って取り組んでいる安田選手。将来に向けてしっかりと技術を磨いていきたい。

●楽天
近藤弘樹
成績:2試合0勝2敗0S 9回2/3 防御率5.59(一軍)
成績:12試合4勝4敗0S 56回1/3 防御率3.04(ファーム)

開幕からチームが苦しむ中、ドラフト1位の近藤弘樹投手は、6月6日の巨人戦でプロ初登板・初先発を果たし、4回1/3を投げて2失点という内容で敗戦投手となった。続く6月13日の中日戦でも敗戦投手となり、ここまで一軍では2試合に登板して0勝2敗。一方二軍では、56回1/3を投げて防御率3.04と安定した成績を残している。後半戦は上の舞台で躍動できるか。右腕の活躍に注目してきたい。

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