前日の試合では大田選手の2試合連続弾を含む2桁安打で勝利した北海道日本ハム。投手陣も12安打を許したが、要所を締めて連敗を2で止めた。今日の先発マウンドに上がる有原投手の好投でさらにチームを勢い付けられるか。対するオリックスは現在3連敗中で、今季ワーストタイの借金3となった。今日の先発は今季初先発の山崎福投手。チームの悪い流れを一変させる投球を見せられるか。大学時代から六大学野球で戦ってきた2014年ドラフト1位同士の対決。両者の投げ合いにも注目だ。

初回、北海道日本ハムの先発・有原投手は1死から安打を許すも、3番・中島選手を併殺打で打ち取り無失点に抑える。対するオリックスの先発・山崎福投手も2死から四球で出塁を許すも4番・中田選手を打ち取り、両者ともに上々の立ち上がりを見せる。

2回表も有原投手が無失点に抑え、良い流れを呼び込んだ2回裏に試合が動く。6番・大田選手が敵失で塁に出ると、7番・岡選手が安打で続き1死1,2塁の好機を作る。この場面で8番・石井一選手が適時打を放って先制点を奪うと、続く9番・市川選手の内野ゴロの間にも加点し、2対0とする。

オリックスは先制点を許した直後の3回表、1番・武田選手が安打で出塁すると、2死から3番・中島選手が安打で続き1,2塁の好機を生み出す。ここで、続く4番・T-岡田選手が右中間への10号3ランを放ちオリックスが逆転に成功する。

しかし直後の3回裏に北海道日本ハムがすぐさま反撃。2死から4番・中田選手が四球で出塁すると、5番・レアード選手の「直前で逆転されたのでもう一度、こちらへ流れを引き寄せたいと思っていたので良かったよ」と語る12号2ランで北海道日本ハムが4対3と再逆転。4回裏にも1番・西川選手の適時打で1点を追加し、5対3とリードを広げる。

5回、6回と落ち着きを見せていた試合が再度動きを見せたのは7回裏。1死から3者連続四球で満塁の絶好機となり、6番・大田選手がセンターへの犠牲フライを放って貴重な追加点を挙げる。7番・岡選手が四球を選んで再び2死満塁とし、8番・石井一選手がこの試合2本目の適時打、プロ初の猛打賞となる一打を放って7対3とオリックスを突き放す。

9回表、北海道日本ハムは増井投手を投入。2死から振り逃げと四球で出塁を許すも最後は伊藤選手を中飛に打ち取って2連勝。今カードの勝ち越しを決め、4位・オリックスとのゲーム差を1とした。対するオリックスは7カード連続の負け越し。先発・山崎福投手が4回で降板し試合を作ることができなかった。

明日の試合で北海道日本ハムが勝利すると、4位・オリックスとゲーム差なしで並ぶことになる。借金を1つでも減らしたい両チーム。北海道日本ハムは4月1日以来の勝利を目指すメンドーサ投手、オリックスはプロ初勝利を狙う山岡投手の投げ合いで4位を懸けた白熱の対決が幕を開ける。