11日マリナーズ戦では8回2死二塁で左腕からタイムリー
右肘内側側副靱帯の損傷から戦列復帰したエンゼルス大谷翔平投手の勝負強さが際立っている。10日(日本時間11日)本拠地マリナーズ戦では、8回2死二塁の場面で、苦手とされる左腕から左翼へ痛烈なタイムリーヒット。これで今季の得点圏打率は.429となった。
8-3と大量リードで迎えた8回。2死二塁で打席を迎えた大谷は、左腕エリアスの2球目外角速球を捉えると、コースに逆らわず打球を左翼へ飛ばした。これで二塁走者だったマルテが生還。大谷は得点圏で28打数12安打、打率.429とした。
大谷のバットが快音を響かせると、試合を中継する地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」の実況ビクター・ロハス氏は「左中間へライナーの安打です! 得点圏に走者を置いてる場面とは、彼の非常に得意な分野ですね」と興奮気味に伝えた。
すると、解説を務めるエンゼルスOBの元右腕マーク・グビザ氏は「特に今回も得意の2アウトの状況でした。そして左腕です。こういうショウヘイの姿が見られてうれしいですね」と続けた。
実況チームが「得意」と繰り返すのも無理はない。得点圏打率が4割を超えるだけでも素晴らしいが、実は大谷は2死の得点圏では11打数8安打で、打率はなんと.727。文字通り、驚異的な数字を残している。
故障者リストから復帰後も6日(同7日)本拠地ドジャース戦では9回2死から四球を選び、劇的サヨナラ勝利を演出。代打出場した8日(同9日)の同カードでは、先頭打者ながら勝ち越しソロを放つなど、勝敗を決する場面での活躍が光っている。投手・大谷の復帰が待ち望まれるが、打者として余りある働きを見せている。
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