秒速9メートルのスピードで一塁を駆け抜けたが、記録は失策に…
エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、本拠地でのマリナーズ戦に「6番・DH」でスタメン出場し、8回2死二塁での第5打席で復帰後初タイムリーとなる左前適時打を放った。この日は4打数1安打1打点1四球。俊足を武器として相手の失策を誘う場面もあった。
見ているものを、その“足"で驚かせたのは4回だった。シモンズの適時打、プホルスの2ランで3点をリードし、迎えた第3打席。5球目を引っ掛けた打球は、一塁寄りに守備シフトを敷いていた二遊間に飛んだ。
「シフトの中間のところだったので打った瞬間セーフになれると思った」という大谷。二塁手の名手ゴードンが、ややモタついて投じた送球は大きく逸れて悪送球に。タイミングは内野安打でもおかしくなかったものの、記録は失策となった。
この時の大谷のスプリントタイムは、MLB公式データ解析システム「スタットキャスト」担当のデビッド・アドラー記者によると、秒速29.6フィート(約9.1メートル)と計測。本塁から一塁への到達タイムは4秒フラット。右膝自打球の影響を感じさせないスピードを発揮したが、惜しくもヒットにはならなかった。
試合後、大谷も「失策のところも僕的には(送球が)キッチリ来ていても、セーフになれるタイミングだったので、悪い打席ではなかったと思います。ヒットにして欲しかった? そうですね、それは願っていましたけど、なかなかそこは左右できないので」と苦笑いで振り返っていた。
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