高橋礼、泉とウォーカの2対1のトレードが発表された
福岡ソフトバンクは6日、高橋礼投手、泉圭輔投手がアダム・ウォーカー外野手との2対1のトレードで巨人に移籍すると発表した。高橋礼は今季、5試合の登板で防御率10.80と結果を残せていないが、2軍では突出した数字を残している。貴重なアンダースローは新天地で復活を遂げることができるのだろうか。
今季はウエスタン・リーグで21試合に登板して7勝1敗1セーブ、防御率1.24。79回2/3で規定投球回未達だが、セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、70イニング以上投げた投手の中で同リーグトップとなっている。12球団でみても、巨人の井上温大投手(0.75)に次ぐ2位だ。
ほかにも勝利期待値の増減を示す「WPA」は2位の2.30、1イニング当たりに出した走者を示す「WHIP」は3位の1.00、与四死球、奪三振、被打球による投手評価「tRA」も3位タイの2.87と優秀な数字が並ぶ。
2017年ドラフト2位で入団した高橋礼は、プロ2年目の2019年に12勝を挙げて新人王に輝くと、侍ジャパンにも選出された。2020年は中継ぎとして52試合に登板も、その後は登板機会を減らして2021年以降はわずか1勝。最近2年間は防御率10点台と成績を残せていない。
もちろん1軍と2軍では違うが、再起の可能性は十分にある。今季チーム防御率リーグ5位の3.39に終わった巨人で、28歳がもうひと花咲かせることはできるだろうか。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
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2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。
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