昨夜の試合では打線が繋がり、逃げ切り勝利を収めた福岡ソフトバンク。今カード最終戦となる今日の一戦は、京セラドームからほっともっとフィールド神戸に舞台を移して行われた。昨日の勢いのままカード勝ち越しを狙う福岡ソフトバンクの先発は、今季未だ勝ち星を手にしていない攝津投手。対するオリックスの先発・ディクソン投手も、5月に入り勝ち星に恵まれない。両投手の安定した投球はもちろん、両打線による援護にも期待したい。

試合は早くも1回裏から動いた。先頭打者・武田選手が安打で出塁すると、駿太選手が犠打を決め、3番・中島選手も左前打で続く。1死1,3塁の好機で打席には4番・T-岡田選手。頼れる4番が中前への適時打を放ち、オリックスが初回に1点を先制する。

1点を追う福岡ソフトバンクは、3回表に反撃を開始。1死から2番・今宮選手が四球で出塁すると、続く3番・柳田選手がディクソン投手の外角低めのカーブを捉えて左翼線へ。1塁走者・今宮選手の俊足も光って適時二塁打となり、試合は振り出しに戻った。

しかし4回裏、先頭のT-岡田選手が右前打で出塁すると、1死からモレル選手も四球を選んで1,2塁に。この好機で、7番・大城選手が左前へ適時打を放ち、オリックスが勝ち越しに成功した。

オリックスの1点リードで迎えた直後の5回表、2死から2番・今宮選手が四球で出塁すると、続く3番・柳田選手の打球は高く打ち上がったが、再び今宮選手の好走塁が光る。柳田選手の記録は適時二塁打となり、福岡ソフトバンクがすぐに同点に追いついた。

試合は2対2の同点のまま終盤へ。7回表のマウンドには吉田一投手が上がる。2者連続で三振に抑えるも、内川選手が「攝津が我慢して頑張ってくれていたのに、ここまで打てていなかったので。何とかしたろうという気持ちでした」と振り返る左翼席への一発を放つ。スコアは3対2となり、福岡ソフトバンクがこの試合初めてとなる勝ち越しに成功した。

福岡ソフトバンクは、続く8回表にも1番・川崎選手、2番・今宮選手の適時打などで一挙3得点を奪い、さらに9回表にも、5番・デスパイネ選手が左翼席中段に飛び込む駄目押しの10号ソロを放つ。スコアを7対2とし、その裏は石川投手が無失点。試合は大差で福岡ソフトバンクが勝利し、オリックスとのカード勝ち越しを決めた。

今日は、打線の何番からでも得点に繋げることができた福岡ソフトバンクの強力打線が光った試合となった。一方でオリックスは、これで6カード連続となる負け越し。明日からはビジター3連戦を迎え、初戦は今季初登板となる山田投手が先発のマウンドを託される。低迷するチームに良い勢いをつける好投を期待したい。