昨夜の試合では17安打の猛攻で計8点を奪い、5連勝を飾った埼玉西武。今日の先発は今季未勝利の十亀投手。好調なチームの流れに乗り、今季初勝利を狙う。一方、先制点を奪いながらも投手陣が踏ん張りきれずに7連敗を喫した千葉ロッテの先発マウンドには、ルーキー・佐々木投手が上がる。現在、防御率は4.57ながら本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの防御率は1.50と好投を見せており、チームの連敗ストップに期待がかかる。
初回、両先発が先頭打者に出塁を許すものの、後続を打ち取って無失点に抑える上々の立ち上がりを見せる。しかし、直後の2回表に先頭の中村選手が四球で出塁し、暴投で2塁に進塁。この好機に5番・メヒア選手が中前適時打を放ち、埼玉西武が先制点を奪う。
続く3回表には、秋山選手の四球と源田選手の安打で1死2,3塁の好機を生み、好調の浅村選手が前進守備の間を抜ける2点適時打。現在リーグトップタイの打点数を記録している主将の一打でリードを3点に広げる。さらに埼玉西武は5回表にも中村選手の右翼フェンス直撃打で1点を追加。スコアを4対0とし、試合を優位に進める。
連敗ストップのため、一刻も早く点を返したい千葉ロッテ打線だが、十亀投手の140キロ台後半の勢いがある直球に押され、なかなか好機を作ることができない。
6回以降、千葉ロッテの投手陣から点を奪えずにいた埼玉西武だが、9回表に再び得点を奪う。先頭の炭谷選手がこの回から登板の阿部投手の134キロのフォークを完璧に捉え、左翼席への1号ソロ。1点を追加し、試合を決定づける。
十亀投手は緩いカーブをカウント球に140キロ台後半の直球と切れ味鋭いスライダーで千葉ロッテ打線を寄せ付けず、8回を投げて球数135、被安打4、奪三振6、与四球3、失点0と見事な投球を披露。9回裏に代わったルーキー・田村投手が、パラデス選手に2試合連続の本塁打を許し1点を返されるものの、後続を打ち取り、埼玉西武がカード3連勝を飾った。
今夜の試合でも、打つべき選手が打ち、効果的な得点を挙げ、試合を制した埼玉西武は6連勝。次カードは2位・ソフトバンクとの3連戦だ。この勢いを維持し、一気に差を縮めたい。一方、千葉ロッテは今夜の敗戦で8連敗、借金は20に。明日からはリーグ首位の楽天との3連戦が始まる。先発が予定されているエース・涌井投手が意地を見せ、チームの連敗を止める投球に期待したい。
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