終盤まで接戦。緊迫のゲームは首位の底力を見せた埼玉西武が勝利

パ・リーグ インサイト

2018.7.7(土) 18:57

埼玉西武ライオンズ・栗山巧選手(C)PLM
埼玉西武ライオンズ・栗山巧選手(C)PLM

7月7日、楽天生命パークで行われた楽天と埼玉西武による一戦は、最後まで接戦となり、どちらに転ぶか予測がつかない展開となった。

楽天・岸投手、埼玉西武・多和田投手のともに8勝を挙げている、勝ち頭同士の対決となったこの日の試合。初回は両先発が3者凡退に抑える静かな立ち上がりとなる。

しかし2回表、先頭の山川選手が低めの直球を捉え、打球を左翼席に運ぶ21号ソロ。先週の対戦では、岸投手の前に3打数無安打と抑え込まれた4番の一振りで埼玉西武が先制に成功する。

さらに4回表に再び先頭で打席に立った山川選手が外角低めの変化球を引っ張り、22号ソロを左翼席へ叩き込む。山川選手の「追加点が取れてよかった」という2打席連続となる一打で2対0。頼れる4番の2発で埼玉西武が点差を広げる。

援護を受けた多和田投手が6回までわずか1安打に抑える投球。3回に1安打を許したが、それ以外のイニングは全て3者凡退とつけ入る隙がないようにも思えた。しかし、3周り目に突入した終盤の攻撃で楽天が反撃を仕掛ける。

7回裏、先頭の田中選手が安打で出塁し、四球、島内選手の適時打で1点を返す。さらに、3塁に走者を置いて4番・今江選手が右翼へきっちりと犠飛を放って2対2。6回までとは打って変わって、楽天があっさり試合を振り出しに戻す。

しかし、直後の8回表に埼玉西武打線が再度楽天を突き放す。山川選手、森選手が連続三振に倒れるも、6番・栗山選手が低めに沈む変化球を左翼席へ。ベテランの技ありの一発で埼玉西武が再びリードを奪う。

9回表のマウンドには6月5日以来、約1カ月ぶりとなる松井裕樹投手が上がると、女房役・嶋選手のアシストを受け、3人で封じる投球。今後に向けて明るい材料となった。

試合は埼玉西武がそのまま逃げ切って接戦を勝利。ベテランの一発で楽天を下し、2位・北海道日本ハムとのゲーム差を3に広げた。

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