好機の第2打席で右腕リークから快音、勝ち越しのホームを踏む
エンゼルスの大谷翔平投手が、4日(日本時間5日)の敵地マリナーズ戦に2試合連続で「6番・DH」で出場。右肘内側側副靭帯損傷からの復帰2戦目で、第2打席に右前打を放った。
大谷は2回2死走者なしの第1打席ではマリナーズ先発右腕リークを相手にフルカウントから粘り、9球目を振った際に捕手のミットにバットが当たって、打撃妨害で出塁した。続くバルブエナは左翼線へのツーベース。大谷は快足を飛ばし、一塁から一気に生還して復帰後初得点を記録した。
エンゼルスはすぐに逆転を許したが、大谷は1点を追う4回無死二塁の好機で第2打席を迎えると、初球のシンカーをライト前に運ぶヒット。負傷前の6月4日(同5日)ロイヤルズ戦以来、30日ぶりの安打となった。MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」のデビッド・アドラー記者によると、打球速度は103.1マイル(約165.9キロ)。大谷らしい痛烈な一打だった。
これで無死一、三塁となり、続くバルブエナが2打席連続タイムリー。プホルスから3連打となり、エンゼルスが同点に追いついた。さらに、2死一、二塁からカルフーンがセンター前ヒット。大谷が勝ち越しのホームを踏んだ。
大谷は6月8日(同9日)に故障者リスト(DL)入り。多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、3週間後の再検査で靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)の必要はなしと診断された。実戦形式での打撃練習などを経て、3日(同4日)のマリナーズ戦で約1か月ぶりに復帰。3三振を含む4打数無安打に終わっていた。
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