約1か月ぶり復帰戦で4タコ、シモンズは「彼は非常に優れた打者だった」
右肘内側側副靭帯損傷で故障者リスト(DL)入りしていたエンゼルスの大谷翔平投手が、3日(日本時間4日)のマリナーズ戦で復帰。「6番・DH」で出場し、相手先発の元西武左腕ルブランに抑え込まれるなど、4打数無安打3三振に終わった。それでも、待ちに待った二刀流の“帰還"をマイク・ソーシア監督や同僚は大歓迎。攻守の要であるアンドレルトン・シモンズ内野手が「チームを助けてくれることを願っている」と話したと地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」が報じている。
大谷は2回無死走者なしで元西武の先発左腕ルブランの前に見逃し三振に倒れると、4回1死走者なしの場面では左邪飛に倒れる。7回1死走者なしではルブランの前にまたしても見逃し三振。そして、9回2死走者なしの場面では守護神ディアスの前に空振り三振。エンゼルスも1-4で完敗した。
6月8日(同9日)にDL入りし、多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けた大谷は、3週間後の再検査で靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)の必要はなしと診断された。その後、実戦形式の打撃練習などをこなしてきたが、6月4日(同5日)のロイヤルズ戦以来29日ぶりの出場で快音は響かず。まずは試合勘を戻すことも必要となりそうだ。
大谷は3三振を喫し、チームも完敗。それでも、約1か月ぶりの復帰でチームにはポジティブな反応が出ているようだ。地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」によると、シモンズは「怪我する前、彼は非常に優れた打者だった。限られた打席の中で非常にうまくプレーしていた。彼は我々にとって大きな強みだったんだ。彼がリズムを早く取り戻し、チームを助けてくれることを願っているよ」と話したという。本来の調子に戻れば、エンゼルスにとって大きな戦力となることは分かっている。
また、大谷がDHに専念することでレジェンドのプホルスが一塁を守る機会が多くなるため、コンディション面の不安も指摘されているが、ソーシア監督は「我々はバランスを取っていく」と説明。プホルス、そして大谷の体調を見ながら、柔軟に対応していくことになりそうだ。「打者・大谷」は、大逆転でのプレーオフ進出を目指すエンゼルスにとって“切り札"になるだろうか。
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