ホークス上林誠知が自身初のサヨナラ打「無我夢中でいきました。必死でした」

Full-Count 藤浦一都

2018.6.30(土) 10:10

ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

「考えてしまったら負け」と無心の初球打ち

■ソフトバンク 6-5 ロッテ(29日・ヤフオクドーム)

29日、ソフトバンクの上林誠知外野手が試合を決めた。本拠地・ロッテ戦の9回裏、長谷川勇也のタイムリーで1点差に迫った直後、内竜也が投じた初球を左中間へと弾き返す逆転サヨナラ2点打。8回にも追い上げの11号ソロを放つなど、3打点の活躍だった。

三塁ベースに軽く滑り込むと、すぐに立ち上がってチームメートが駆け寄ってくるのを待った。上林は、初めて主役として味わう“サヨナラの儀式”の感想を「思い切り叩かれて気持ちよかった」と語った。

お立ち台では「長谷川さんが打席に立った時『決めるならここで決めてくれ』と思っていました」と言ってスタンドの笑いを誘ったが、その後の会見でも「いや、本当に思っていました」と本音であったことを告白。それでも、1点差になって打席が回ってくると、「まっすぐに(振り)遅れないようにと準備していました。あそこで考えてしまったら負けだと思って無我夢中でいきました。必死でした」と振り返る。

満員御礼となったヤフオクドームは、終盤のビハインドで少し観客が減っていたとはいえ、長谷川の一打でボルテージは最高潮。しかし、上林は「9回で疲れもあって、球場の雰囲気に鈍感になってました。それが良かったのかもしれませんね」と言う。

3点を追う8回には11号ソロを放ち、追い上げの狼煙を上げたが「最後の打席では(本塁打を打ったことを)忘れていました」。無我夢中だった一方で、「そろそろ内(角)に来るかなと思ってインコースの準備をしていた」と、読み勝ちの一打だったと語る。

殊勲打を放った若き主役は「沖縄で嫌な負け方をして、このまま負けたらズルズルいってしまうと思っていました。勝ててよかったです」と、直前に沖縄で日本ハムに2連敗した悪夢を振り払えたことを素直に喜んだ。

記事提供:Full-Count

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