福岡ソフトバンクにとっては悪夢のような沖縄の夜になった。27日、沖縄セルラースタジアムでの北海道日本ハム戦。2点リードで迎えた9回に、離脱しているサファテに代わってクローザーを務めている森が大炎上。一気に3点を奪われて、痛恨のサヨナラ負けを喫した。
先発の攝津が6回無失点と好投し、モイネロ、加治屋も無失点リレーを続けた。2点リード。だが、勝利目前、奈落の底に突き落とされた。森が1死からアルシアに同点ソロを被弾し1点差。レアードを空振り三振に仕留めて2アウトとしたが、ここから一気に崩れていった。
横尾に左前安打を許すと、鶴岡には死球を与えて一、二塁に。ここで代打・田中賢に右前適時打を許して同点とされた。さらに西川に四球を与えて満塁となると、もうストライクが入らなかった。大田にはストレートの四球を与え、押し出し四球で試合は決着した。
痛恨の敗戦を喫した試合後、工藤公康監督は「こっちとしては抑えとして信じて投げさせている。こういうこともあるし、打たれて負けることもある。切り替えてやってほしい。負けた責任は僕にある。そこは選手が背負うところじゃないので、強い気持ちを持って立ち向かってほしい。結果については全部こっちが責任を取ること」とコメント。救援に失敗した森を責めなかった。
ここまで16セーブを挙げている一方で、防御率3.29とやや安定感に欠く森。報道陣から配置転換の可能性を問われた工藤監督は「(今後も)任せます」と、今後もクローザーとしての起用を続けていくことを明言していた。
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