【試合戦評】千葉ロッテ打線が復調気配。二木投手が8回途中3失点で今季初勝利

パ・リーグ インサイト

2017.4.29(土) 00:00

昨夜の試合では菊池投手、涌井投手の両先発が好投し、後を受けた救援陣も一歩も譲らず、引き分けに終わった埼玉西武と千葉ロッテ。2戦目となる今日の先発は、埼玉西武が野上投手、千葉ロッテが二木投手だ。

野上投手は直近の3試合で21回を投げ、失ったのはわずか2点。順調に白星を積み重ねて、チーム内における存在感も日ごとに増しつつある。また、現在埼玉西武は、メットライフドーム開催の試合で6連勝中(引き分け含む)と相性抜群だ。対する二木投手は、14日の初登板では7回1失点と結果を残した。両チームともにこの試合を制し、今カード勝ち越しに王手をかけたい。

初回、野上投手の立ち上がりを、千葉ロッテ打線がいきなり捉える。先頭の伊志嶺選手と2番・荻野選手が連打を放つと、3番・清田選手が犠打を決め、続く鈴木選手が四球を選ぶ。初回から1死満塁の絶好機を演出すると、5番・井上選手は三振に倒れたものの、6番・福浦選手が、走者一掃の適時二塁打。初回に3得点を挙げ、千葉ロッテが幸先よく先制に成功した。

さらに3回表、先頭の鈴木選手が「今日は勝つだけです。それだけです」と、言葉少なに振り返る右翼席への3号ソロ。見事に4番の仕事を果たし、千葉ロッテが序盤に4点のリードを奪う。

その後、終盤まで両チーム無得点に終わり、千葉ロッテが優勢の4対0のまま迎えた8回裏。先頭の代打・栗山選手が中前打を放って出塁に成功すると、水口選手が、二木投手の暴投の間に2塁に進塁。2死から2番・源田選手が死球を受けて1,3塁となり、3番・浅村選手が左翼への適時打を放ち、まず1点を返す。ここでマウンドには2番手の内投手が上がるが、4番・中村選手が四球を選び、満塁に。なおも続く好機で5番・メヒア選手が中前への2点滴時打。埼玉西武がこの回3得点でスコアを3対4とし、終盤に1点差まで詰め寄る。

しかし9回表、先頭の大嶺翔選手が四球で出塁すると、8番・田村選手が犠打を決めて1死2塁となる。ここで9番・三木選手が左翼席への1号2ラン。8回裏からの悪い流れを豪快に断ち切るように3点リードとし、千葉ロッテが埼玉西武を改めて突き放す。

リードを守るべく、9回裏のマウンドに上がったのは守護神・益田投手。走者こそ出すものの埼玉西武打線を危なげなく打ち取り、6対4で千葉ロッテが勝利。あわや同点というピンチには見舞われたが、最後までリードを守り切ったため、先発の二木投手は8回途中3失点で今季初勝利。チームの連敗を2で止め、メットライフドームにおける埼玉西武の7連勝を阻んだ。これで今カードの負け越しは回避。明日は5カードぶりの勝ち越しを目指し、前回登板で好投した唐川投手が登板する。

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