試合開始前から雨が降り続く悪天候の中で行われた千葉ロッテ対埼玉西武の一戦は、主砲が勝ち頭を力強く援護し、逆転勝利を収める形となった。
試合は初回からいきなり動いた。先頭の1番・秋山選手が四球で出塁すると、続く2番・源田選手が安打でつなぎ、無死1,2塁の好機を演出する。この好機で3番・浅村選手が千葉ロッテの先発・ボルシンガー投手の141キロの直球を逆方向へ。「風の影響だとは思いますが、先制できてよかった」という一打は右翼席ギリギリに飛び込む15号3ランとなり、埼玉西武が初回から3点の先制に成功した。
試合開始前から降り続ける雨が強くなり、3回裏が始まる前にグラウンド整備の為に試合が一時中断すると、これで試合の流れが変わる。9番・平沢選手、2番・藤岡裕選手、4番・角中選手が四球を選び、2死満塁の絶好機を演出すると、5番・井上選手が右翼席ギリギリに飛び込む8号満塁弾。ここまで力投を続けていた今井投手を捉え、千葉ロッテが4対3と逆転に成功。体調不良から今日復帰を果たした大砲がベンチの期待に見事応えた。
千葉ロッテの先発・ボルシンガー投手は初回に3点を許したものの、以降は持ち前のナックルカーブを中心にスコアボードに0を並べる。強い雨の中、粘りの投球を披露し、5回88球、被安打6、奪三振4、与四球2、3失点の粘投を披露。
5回表終了後に、雨脚が再び強まったため試合が中断。しかし、その後も天候は回復せず雨天コールド。試合が成立しており、4対3で千葉ロッテが接戦を制した。千葉ロッテの先発・ボルシンガー投手は初回に3点を失ったものの、5回3失点と粘投。自身の連勝を8に伸ばすとともに、リーグトップとなる9勝目を挙げた。
一方、敗れた埼玉西武は先発・今井投手が3回裏に2死満塁から逆転満塁弾を浴び、4回4失点でプロ初黒星。打線も初回に3点を奪ったものの、追加点を奪うことができなかった。
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