延長12回引き分け。オリックスがパ・リーグ最高勝率に輝く

パ・リーグ インサイト

2018.6.21(木) 22:14

オリックス・バファローズ 安達了一選手(C)PLM
オリックス・バファローズ 安達了一選手(C)PLM

6月21日、阪神とオリックスの交流戦最終戦が甲子園球場で行われた。オリックスは先制に成功するも失策で勝ち越しを許し、一度はリードを奪い返すものの守護神が痛恨の同点弾を浴びる。試合はそのまま延長12回までもつれ込んだが、結局3対3の引き分け。オリックスの「パ・リーグ最高勝率」が確定した。

2回表、オリックスは5番・ロメロ選手が、阪神の先発・馬場投手の変化球を振り抜き、悠々と左翼席まで持って行く。今季初先発の山崎福投手を後押しする6試合ぶりの一発で、関西ダービーで先取点を奪った。

早くも援護をもらった山崎福投手は、持ち味のカーブを駆使して5回まで阪神打線を無安打に抑えるが、6回裏、味方の失策もあって勝ち越しを許す。6回途中1安打2失点(自責0)で、勝利投手の権利は得られず。中継ぎ陣にマウンドを託した。

1対2と1点を追う8回表、オリックスは1死2塁から代打・小谷野選手が同点打を放って試合を振り出しに戻すと、2死2塁から4番・吉田正選手が右翼手の頭上を越える長打を放つ。

これで2塁走者が生還したが、打った吉田正選手は3塁を通過したタイミングで足首を痛めて倒れ込んだ。しかし、とっさにほふく前進で3塁ベースに戻り、何とかタッチして勝ち越し点をもぎ取る。チームはこれで3対2と逆転に成功。なおその後、気迫を見せた吉田正選手は立ち上がって自身の体重を支えることができず。コーチに抱えられてベンチ裏に下がった。

鬼気迫るプレーで勝ち越したオリックス。しかし、1点リードの9回裏、守護神・増井投手が糸井選手からまさかの同点弾を浴びる。スコアは3対3となり、試合は延長戦に突入した。

その後、両チームの中継ぎ陣が走者こそ出しながらも無失点リレーをつなぐ。ただ両打線は結局最後まで反撃の糸口をつかめず、12回裏の山崎選手を比嘉投手が抑えてゲームセット。延長12回までもつれ込んだ試合は、3対3の引き分けに終わった。

これでオリックスの「パ・リーグ最高勝率」が確定。賞金1000万円が贈られ、チームからMVPが選出されることとなる。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE