現在、投打が噛み合い4連勝中と好調を維持するオリックスと4連敗中に加え、24イニングス連続無得点となかなか上昇のきっかけをつかめない、千葉ロッテの対照的なチーム同士の一戦。オリックスの先発は鹿児島での登板が流れ、中12日での登板となる西投手。前回登板では見事な完封勝利を見せており、調子を維持し、チームを5連勝に導きたい。

一方の千葉ロッテの先発はエース・涌井投手。エースとして圧巻の投球を披露し、チームの悪い流れを一変させたい。

初回は両軍ともに無得点に終わるが、2回表にオリックスが先制の好機を作る。ロメロ選手、小谷野選手の連打と、T-岡田選手の四球で無死満塁とするが、中島選手、駿太選手が連続三振。さらに若月選手は二ゴロに倒れ、先制の好機を逃してしまう。

涌井投手の粘りの投球でピンチを凌いだ千葉ロッテは2回裏、先頭の福浦選手が四球で出塁し、細谷選手も右前安打でつなぎ、無死1,3塁の好機を生む。ここで、ダフィー選手が左前へ適時打を放ち、先制に成功。なおも続く好機で田村選手の犠飛で1点を追加、連敗ストップに向け、千葉ロッテが幸先よく2点を先制する。

先制を許したオリックスは4回表。小谷野選手の安打などで2死1,2塁とすると、若月選手が追い込まれながらも、しぶとく右翼線への適時三塁打を放ち、試合を振り出しに戻す。

同点に追い付かれた千葉ロッテは4回裏、先頭のダフィー選手が右翼フェンス直撃の三塁打を放つと、続く田村選手が2打席連続の犠飛を放ち、すぐさま1点の勝ち越しに成功する。

5回は両軍ともに無得点に終わり、迎えた6回表。先頭のT-岡田選手が涌井投手の100球目となった変化球を完璧に捉え、右翼席へ第6号本塁打を放ち、一振りで再び同点に追い付く。さらに、7回表には宮崎選手の左安とロメロ選手の三安で2死1,3塁と勝ち越しの好機を作ると、絶好調・小谷野選手の猛打賞となる中前適時打が飛び出し、オリックスが勝ち越しに成功する。

9回裏、1点差の場面でマウンドにはオリックスの守護神・平野投手が上がる。2死2塁と一打同点のピンチを迎えるも、最後は代打・井口選手を二ゴロに打ち取り、逃げ切り勝ち。

オリックスはこの勝利で5連勝を達成。貯金も6とし、首位の楽天をピタリと追走する。一方の千葉ロッテは25イニングスぶりの得点を奪ったが、あと一歩及ばず。痛恨の5連敗を喫してしまった。