先発・武田投手にとって背水のマウンドとなる一戦は、打線の援護に後押しされ、5回無失点の投球を披露。5月13日以来、約1か月ぶりの白星の権利を手にしたが、救援陣が逆転を許し、武田投手の連敗ストップとはならなかった。
まずは2回表、柳田選手と上林選手の連打で2,3塁の好機を生み、7番・川瀬選手がプロ初打点、初適時打を記録する一打で2点を先制。「何とか粘って前に飛ばそうと思いました」という20歳の若武者の一打で主導権を握り、3回表には内川選手の二塁打などで再び2,3塁とし、柳田選手の内野ゴロの間に1点を加える。
援護を受けた武田投手は、若田部コーチが「追い込んでからの球が少し高い」と語ったように、序盤から粘られて球数を要する場面が目立ったものの、急激に曲がり落ちるカーブなどで芯を外し、3回まで無失点。まずまずの立ち上がりを披露する。
4回に投ゴロが右手付近に当たった影響で、5回に突如制球を乱す。ここで一度ベンチに下がって手当を行うも、後続を仕留めてピンチを脱出。勝利投手の権利を手にする。
武田投手が5回を投げて84球、被安打1、奪三振4、与四球2、無失点の内容でマウンドを託すが、交流戦期間中に状態を上げた東京ヤクルト打線に救援陣がつかまり、6回裏に逆転を許してしまう。
しかし、8回表に上林選手が外角高めの直球を振り抜き、左中間席に突き刺す逆転の10号2ラン。交流戦7本目、2年連続2桁本塁打を記録する一発で試合をひっくり返す。
その後は2イニングス目となった加治屋投手、森投手が無失点に抑えて逃げ切り勝ち。最後のゲームを勝利で締めくくり、11勝7敗で2018シーズンの交流戦を終えた。
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