週末の千葉ロッテ戦で強打を見せつけ、3カード連続の勝ち越しに成功した埼玉西武。県営大宮で行われる今夜の試合は、高橋光成投手が先発を務める。対する首位・楽天の先発は辛島投手。投打ともに勢いに乗る両チーム、今カードの初戦も着実に勝ちを拾い、対戦カードが二回り目となる今後の戦いに向けてはずみを付けたい。

初回、高橋光成投手は走者こそ出すものの、3番・ウィーラー選手から3球三振を奪うなど、後続を断って無失点。辛島投手も、決め球のスライダーを中心に組み立てて3者連続三振と、抜群の立ち上がりを披露する。

初回は静かな展開となるも、2回表に早くも試合が動く。先頭の銀次選手と、6番・島内選手の連打で無死1,2塁とすると、7番・岡島選手が中前への適時打。際どいタイミングだったが、2塁走者の銀次選手が懸命に本塁へ滑り込み、楽天が幸先良く先制点を挙げる。

5回表にも、楽天打線が高橋光成投手に襲い掛かる。先頭の藤田選手が安打で出塁し、9番・嶋選手が犠打を成功させて1死2塁とすると、1番・茂木選手が俊足を生かして内野安打を放ち1死1,3塁に。続くペゲーロ選手は打ち取られるものの、その間に3塁走者が生還。楽天が追加点を挙げ、スコアを2対0とする。

その後は両チーム無得点が続き、7回裏から楽天は「勝利の方程式」を投入する。2番手の森原投手は埼玉西武打線を難なく打ち取り、危なげなく3者凡退。3番手のハーマン投手は走者こそ出すものの、要所を締めて無失点に抑える。

2点差のまま迎えた9回裏。守護神・松井裕投手が最後の打者・好調の浅村選手を空振り三振に仕留め、首位・楽天が2点リードを死守。埼玉西武を相手に完封リレーで見事な勝利を収めた。

今日の自身の調子については「まあまあ良かったと思います。ストレートをコーナーに突けましたし、カーブも効果的に使えました。それにしても今日は風に助けられましたね。レフトに打たれても風で戻されるので、長打のある右バッターが多いですが、思い切っていけました」と振り返った辛島投手。6回、被安打3、与四球1、8奪三振、無失点と隙の無い投球で、今季2勝目を挙げた。