投手戦となった昨日の試合では、エース・涌井投手、大谷投手、益田投手とつないで1点のリードを守り切った千葉ロッテ。今日の先発・唐川投手は、今季ここまで2敗とまだ白星を挙げられず苦しいスタートとなっている。対する埼玉西武は昨日、先発・野上投手が好投を見せるも打線が援護できず。今季2戦2勝のウルフ投手にマウンドを託し、カード勝ち越しを狙う。

埼玉西武は序盤から積極的な攻撃を仕掛ける。まずは初回、1番・秋山選手が四球を選んで出塁すると、盗塁を成功させて好機を作る。1死となり打席に立った3番・浅村選手が内角高めの直球を捉え先制適時二塁打を放つ。「浅村に続けてよかったです」と4番・中村選手も適時打を放ち、初回に幸先良く2点を先制する。

2回に追加点を奪い、なおも攻撃の手を緩めない埼玉西武は3回、先頭のメヒア選手が安打で出塁。1死から7番・山川選手が地元沖縄の方言で「デージーうれしいです」と語ったスタンド上段に飛び込む1号弾を放ち、5対0。5回には浅村選手のこの試合3打点目となる適時打で中盤までに6点のリードを奪う。

十分な援護を受けた埼玉西武の先発・ウルフ投手はストライク先行の落ち着いた投球でスコアボードに0を並べ、6回、82球、被安打4、無失点の好投で救援陣にマウンドを託す。

流れを変えたい千葉ロッテは、6回、7回と今季初登板のチェン投手が好投。6回には圧巻の3者連続三振を奪い、ここまで毎回安打を放っていた埼玉西武打線を沈黙させる。

このままでは終われない千葉ロッテは8回、この回からマウンドに上がった小石投手から8番・田村選手が安打を放ち出塁すると、続く代打・三木選手が見事適時二塁打を放ち1点を返す。さらに2つの四球で1死満塁とし4番・パラデス選手の犠飛で2対6と必死の追い上げを見せる。

4点差とされた埼玉西武は、9回に源田選手の自身初の猛打賞となる適時打、浅村選手の4安打5打点を記録する今日4本目の適時打などで4点を追加し10対2。1戦が雨で流れた前カードの1勝を含め、これで3カード連続勝ち越し。再び貯金を「2」とした。先発のウルフ投手はリーグ単独トップの3勝目を挙げ、打線が16安打10得点で力強く援護する投打の噛み合った試合となった。対する千葉ロッテは序盤の失点が響き、本拠地で痛恨のカード負け越し。苦しい戦いが続く。