終盤まで、両者一歩も譲らぬ投手戦となった昨日の試合は、メヒア選手の一発で埼玉西武が千葉ロッテを下した。中止を挟んで4連勝中のチームは、今カード2戦目となる今日の先発マウンドに野上投手を送る。前回の登板では6回1失点と好投し、この連勝の契機となる白星へと導いた。
対して、本拠地での3連戦の初戦を落とした千葉ロッテは、先発マウンドをエース・涌井投手に託す。これまでの登板では本来の力を発揮できていないが、ここで待望の初勝利を挙げ、自身もチームも良い流れに乗せていきたい。
試合前から、風速16メートルの非常に強い風が吹くZOZOマリンスタジアム。初回、涌井投手と野上投手は、それぞれ走者こそ出すものの無失点と、安定した立ち上がりを披露した。
野上投手の立ち上がりの投球について、埼玉西武の土井コーチは「強風の中、自分のバランスを見つけて投げている。使えるボールを早く見つけて投げていってほしい」とコメント。その期待に応えるように野上投手は力投し、3回、被安打1、無失点の投球。涌井投手も2回表から5イニングス連続で、埼玉西武の攻撃を3人で終わらせる。
試合が動いたのは4回裏。2死から5番・井上選手が二塁打を放つと、6番・細谷選手が有原投手の変化球を捉える適時打。2塁走者の井上選手が巨体を揺らしながらの激走で生還し、千葉ロッテが先制に成功。今季初の適時打を放った細谷選手は、「前の打席のバントミスを取り返したいのと、何とか先制点を取りたい気持ちと、あとは何といってもアジャ(井上選手)の走塁のお陰。赤の千葉ユニが似合ってる?サンキュー」と興奮気味に振り返った。
その後は両チームともに無得点が続き、千葉ロッテが1点リードで迎えた9回表。マウンドに上がったのは、昨夜の試合で痛恨の逆転弾を喫した守護神・益田投手。3番・浅村選手に安打を許したものの、1点を守り切って昨日のリベンジを果たし、千葉ロッテが埼玉西武に勝利した。
これで対戦成績は1勝1敗の五分となった。連日投手戦を繰り広げ、どちらが勝ってもおかしくない見ごたえのある試合を展開している両チーム。明日はカード勝ち越しを懸けて激突する。
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