ZOZOマリンスタジアムで迎える千葉ロッテ対埼玉西武の3連戦。初戦の先発投手は、千葉ロッテが今季初登板となる二木投手、対する埼玉西武の先発がエース・菊池投手。
二木投手はオープン戦やファームの試合で結果を残し続け、満を持して今季初登板を迎えた。目標は「ローテーションを守り、2桁勝利を挙げること」と、今季に懸ける思いは強い。対する菊池投手はすでに2試合に登板し、防御率1.93とエースらしい投球を披露している。新監督のもと「守り勝つ野球」を目指して邁進するチームは、現在防御率がパ・リーグトップ。菊池投手は今日も投手陣の柱としての役割を果たし、好調のチームをさらに勢いに乗せたいところだ。
初回、二木投手は、埼玉西武打線を2者連続三振を含む3者凡退に抑え込む。その裏の菊池投手も、走者こそ出すものの無失点。以降も両投手が要所を締める投球を展開し、スコアボードには次々と「0」が並んでいく。
試合が動いたのは6回裏。1死から4番・井口選手が四球を選び、5番・井上選手が安打を放って1,3塁とすると、6番・細谷選手の内野ゴロの間に3塁走者が生還。菊池投手の隙を突き、ついに千葉ロッテが先制に成功する。
しかし7回表、1死から4番・中村選手が左中間席の奥深くまで運ぶ同点ソロ。エースの力投に応えるように、埼玉西武がすぐさま試合を振り出しに戻す。
同点に追い付かれた千葉ロッテはその裏、先頭の田村選手が安打で出塁すると、9番・清田選手が犠打を成功させて1死2塁に。この場面で1番・伊志嶺選手が追い込まれながらも勝ち越しの適時打を放ち、千葉ロッテが1点のリードを奪う。
9回表、この回を抑えれば勝利となる千葉ロッテは、守護神・益田投手をマウンドに送る。しかし先頭の浅村選手が安打で出塁すると、6番・メヒア選手が2死1塁のフルカウントから特大の逆転2ラン。土壇場で試合をひっくり返し、今度は埼玉西武が1点のリードを握る。
勝ち越しを許して迎えた9回裏。千葉ロッテは埼玉西武の守護神・増田投手を追い詰めるものの、福浦選手が倒れてあと一歩及ばず。本塁打2本で3得点を挙げた埼玉西武が、千葉ロッテとのロースコアゲームを制した。
先発・菊池投手は7回を投げて6安打、与四球4、8奪三振、2失点。2番手の大石投手と、抑えの増田投手はそれぞれ1イニングずつを無失点に抑えた。投手力をはじめとした堅い守りと、破壊力抜群の重量打線で、まずは埼玉西武がこのカードの初戦をものにした。
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