今季初めてとなる福岡ソフトバンクとオリックスの対戦カード。大事な初戦の先発マウンドを託されたのは、福岡ソフトバンクが中田投手、オリックスが金子千尋投手だ。
中田投手は、今季初登板となった4月1日の千葉ロッテ戦では7回無失点と好投し、文句なしのスタートを切ったものの、次の埼玉西武戦では3回5失点と崩れた。故障によって、和田投手、武田投手を欠いている今、チームで中田投手が背負わなければならない責任は非常に重い。一方金子千尋投手は、今季2試合を投げて防御率2.45。このまま好調を維持し、現在貯金「1」のチームを牽引していきたい。
初回、いきなりオリックス打線が中田投手の立ち上がりに襲い掛かる。2死から3番・安達選手が死球で出塁し、4番・ロメロ選手が安打を放って2死1,3塁。このチャンスで、5番・小谷野選手が中前へ適時打を放ち、オリックスが1点を先制する。さらに、続くT-岡田選手が四球を選んで2死満塁とすると、7番・中島選手が走者一掃の適時二塁打。初回から4得点を挙げ、オリックスが早くも試合の流れを引き寄せる。
その裏、金子千尋投手が福岡ソフトバンク打線を危なげなく3者凡退に抑えて流れを作ると、3回表に2死から5番・小谷野選手が左翼席へのソロ。「完璧です!」と振り返る一発で1点を追加し、オリックスがリードを広げる。
さらに6回表、福岡ソフトバンクの2番手・高橋投手から、先頭のT-岡田選手が2試合連続となる一発。7回表にも、2死から5番・小谷野選手が、この試合2本目となるソロを放ち、8回表にも、7番・中島選手からの3連打で2点を追加。スコアを9対0とし、福岡ソフトバンクを大きく突き放す。
そのまま、先発の金子千尋投手は9回裏まで続投し、福岡ソフトバンク打線に的を絞らせず。切れのある直球と多彩な変化球で反撃を完璧に封じ込めた。許した安打は2本のみで、費やした球数もわずか92球。オリックス打線も大量得点を挙げ、投打が噛み合った圧巻の完封勝利となった。
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