「久しぶりに首を振った」―千葉ロッテ石川歩4連勝、井口監督が称えた「攻めの投球」

Full-Count 細野能功

2018.6.12(火) 22:21

千葉ロッテ・石川歩
千葉ロッテ・石川歩

6回には内角を見せて外角で空振り三振「久しぶりに田村に首を振った」

千葉ロッテ石川がエースの本領を発揮した。12日の横浜DeNA戦(ZOZOマリン)は3-0の完封リレー。先発石川は7回5安打無失点。5月22日の北海道日本ハム戦から4連勝で今季7勝目を挙げた。

左打者にシンカー、カットボールを有効に使い、3回まで3人ずつで抑えるパーフェクトの投球を見せた。4回2死で楠本にシンカーが甘く入り中前打。初ヒットを浴びると、4番・筒香にはカットボールを左翼線二塁打とされ、二、三塁と一打同点のピンチを背負った。しかし、「なぜかスピードも出ていい感じで投げられた」と宮崎には4、5球目でこの日MAXの150キロを投じ、最後は144キロのボールで一直に仕留めてピンチを逃れた。

バックも初回に藤岡裕が左中間二塁打すると、中村がウィーランドの初球、ナックルカーブを右前に先制タイムリー。2回は先頭ドミンゲスが左翼へ7号ソロと石川を援護した。その後、3回1死一、三塁、4回無死三塁と追加点のチャンスを連続で逃し、嫌な流れとなったものの、エースが自らの投球で断ち切った。

象徴的だったのが、6回の投球だ。2死から楠本に右前打、筒香は四球で一、二塁とし、宮崎を迎えた場面。カウント1-2からの4球目、シュートで胸元をえぐり、外角のカットボールで空振り三振にとった。井口監督も「かわすピッチングから攻めのピッチングをした。1球しっかり内を見せて、外で勝負した」とエースを称えた。

「久しぶりに田村(の外の要求)に首を振った。外が嫌な感じがして、1球、内を見せたかった」と石川。これで交流戦は東京ヤクルト、中日に続いて3勝目。次回19日、雨で流れた甲子園の阪神戦に勝てば交流戦4勝目になる。「昨年の悔しさがあって、しっかり考えて、僕から何も言うことはない」と指揮官の信頼は厚い。

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