指揮官が米オンライン番組に電話出演、「医師たちは復帰に大きな自信」
エンゼルスのマイク・ソーシア監督は11日(日本時間12日)、米スポーツ局「CBSスポーツ」のオンライン番組「ライターズ・ブロック」に電話出演し、大谷翔平投手が右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術・TJ手術)を受けるという報道に対して「私は聞いていない」と否定した。
大谷は右肘内側側副靱帯にグレード2の損傷を負い、7日(同8日)にロサンゼルスで多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、3週間後に再検査を受けるまでノースロー調整を行っている。再検査を受けてから、その後の治療方針を決定する予定だが、11日(同12日)に米スポーツ局「ESPN」でレポーターを務めるペドロ・ゴメス氏が「私が耳にした話を総合すると、現実問題としてトミー・ジョン手術が必要だろう」と報道した。
これを受けて、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチックス」のケン・ローゼンタール記者はツイッターで“反論"。「オオタニの診断結果に変更はない。また、我々の医師やメディカルスタッフは(手術を)勧めていないし、可能性があるとも言っていない」というビリー・エプラーGMの言葉を紹介した。
その後、ソーシア監督は電話出演したオンライン番組で「医師たちは、彼(大谷)の復帰に大きな自信を持っていることは明らか。我々はショウヘイの件に関して非常に慎重な姿勢を取るだろう。何よりもまず、肘がバットをスイングする分には問題ない状態になったらどうなるか。マウンド上で投げるよりも先に、バットを振れるようになると思う。だが、今季再び登板すると高く期待している」と、手術をせずに戦列復帰できることに期待を寄せた。
開幕以来、二刀流の活躍で全米を沸かせてきただけに、大谷が今後どのような道を歩むのかは誰もが注目するところ。トミー・ジョン手術を受けるとなれば、早くても復帰は2020年となるだけに、手術を受けるか受けないかは、大きな選択となりそうだ。
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