10月30日、「SMBC日本シリーズ2022」を制し、1996年以来5度目、26年ぶりの日本一に輝いたオリックス・バファローズ。試合後には記者会見が行われ、中嶋聡監督、吉田正尚選手、杉本裕太郎選手、山本由伸投手、宮城大弥投手が出席した。
以下、共同記者会見での中嶋監督のコメント全文
――26年ぶりの日本一。今の気持ちは
「実はあまり実感がなく、終わったなというのが感想です」
――楽天生命パーク宮城、京セラドーム大阪、神宮球場で胴上げをしたが見える景色というのは
「そんなに変わって無いと思うんですけど(笑)」
――優勝の実感がない、というのは計7戦の激しい試合がそう思わせているのか
「そう思います。最初本当に苦しいスタートから始まり、巻き返しましたけど、どの試合もいつ逆転されてもおかしくないなと考えました。延長もしましたので延長のことも考えながら。すべてが終わったなというのが実感ですね」
――若月健矢捕手からウイニングボールをもらった時はこみあげるものがあったか
「感動的なことを言えれば良いのでしょうけど、無いです。はい」
――監督が「日本一を目指すんだ」という中で始まった今シーズン、そして日本シリーズを振り返って
「チャンピオンチームである東京ヤクルトさんは本当に強かったです。挑んでいったんですけど、最初簡単にいかれましたので、だめなのかと思いましたけれども、戦っている選手たちを見たときに諦めている選手が一人もいなく、巻き返せる思いがだんだん強くなっていきました」
――壇上の選手含め、いろいろな選手が勝利に導いてくれた
「どの選手も戦力として仕事をしてくれました。それができたことは本当にうれしいですね」
――日本一を成し遂げた選手に、今監督としてどういう言葉をかけてあげたいか
「感謝しか無いですね。むちゃくちゃなことをしてきたかもしれないですけど、それに選手が応えてくれましたし、考えていた以上の力を発揮して勝てたので、感謝しかないです」
――プロ野球ファンに監督からメッセージ
「大層なことは言えないですけど、喜んでくれたのであれば監督冥利に尽きると思いますし、選手も自分たちのやっている楽しい野球を伝えられたというのは、本当に良いことだと思います。どんどん野球を好きになってこれからも応援してほしいと思います」
――2018年オフに北海道日本ハムを退団して、オリックスで指揮を執り始めた。監督自身のキャリアとして古巣・オリックスに帰ってくることを決断し、ここまでチームを育て上げた思い
「機会があってオリックスで二軍監督をやることになりましたし、不意に監督代行から始まりました。本当に才能豊かな選手が多いんですけど、まだまだ自分の力を発揮できていないなというのが正直な感想で、なんとかしたいなと思いました。本当に素直な選手が多く、アドバイスに食いついて来てくれましたし、勝つことに飢えている選手が多かったので、環境づくりから始めたような気がします」
ーー日本シリーズ全7戦を通じて、流れが変わったタイミングは
「2戦目の同点ホームランもありましたけど、その後中継ぎ陣が抑えて引き分けで終わったのは非常に大きいと思いますし、あの時にまだ行ける、この試合はなかったことにできると開き直りからはじまりました。名前を挙げるとしたら、4戦目の宇田川ですかね。この投手陣ならいけると思いました」
関連リンク
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