大谷負傷に米誌「今年最も残酷なニュース」
右肘内側側副靱帯の損傷で、8日(日本時間9日)に10日間の故障者リスト(DL)に入ったエンゼルス大谷翔平投手。多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受けており、今後はノースロー調整でトレーニングを行う。3週間後には再検査を受ける予定だ。このニュースは全米にも広がっており、米メディアからは「今年最も残酷なニュース」との声が上がっている。
投手として4勝1敗、防御率3.10、打者として打率.289、6本塁打、20打点。開幕から大きなインパクトを与えてきた二刀流右腕がシーズン途中で離脱することになった。右肘の内側側副靱帯に2度の損傷があることが判明しており、今後の状態を見ながら復帰への道を歩んでいく。
このニュースは米メディアも一斉に報じており、米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版は「ショウヘイ・オオタニのDL入りは今年最も残酷なニュース」との見出しでレポート。大谷の離脱を「ギフトは奪い取られた」と表現し、「オオタニの欠場期間がどれほどであろうと、ロサンゼルスに余裕はない。彼は投打においてディファレンスメーカーだった」「現在の地位(順位)もオオタニなしでは危機的」とエンゼルスにとって大きな痛手となったことを伝えている。
また同誌は「怪我というのは常に不公平だ。オオタニの怪我ではことさら、そう感じさせる」と落胆の色をにじませ、「修飾語として、『唯一無二の』はあまりにも頻繁に使われる。しかし、オオタニを最も特徴づける言葉なのだ。彼にできないことはないように感じる。そして彼が今季オールスターの主役になることを想像しただろう。もしくはワイルドカードで先発として支配する姿を。今、これらすべての希望は打ち砕かれた。ほんの短い間だけかもしれない。しかし、長くなる可能性がある」とレポートした。
米記者からも悲痛の声続々「損失の大きさを言い表すことはできない」
米メディア「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者も自身のツイッターで「スポーツ界における損失の大きさを言い表すことはできない。オールスターゲームにオオタニがいないのは、大きな損失だ。彼は圧倒的な魅力を持っている」と悲痛の声を上げ、地元紙「ロサンゼルス・タイムス」のマイク・ディジオバンナ記者も「なんてことだ:エンゼルスの右腕ショウヘイ・オオタニがDL行き。右肘内側側副靱帯に2度の損傷を負ったためだ。3週間後に状態の確認が行われるが、しばらくは欠場になるだろう」と速報した。
野球専門の米シンクタンク「ベースボール・プロスペクタス」のアーロン・グリーマン編集長も自身のツイッターで「エンゼルスやショウヘイ・オオタニだけではなく、野球界全体にとって非常に悲しいことだ。この怪我をなくして、23歳の二刀流スーパースターのキャリアがどうなるのか見れたら良いのにと思う」とのコメントを寄せ、大谷の離脱を嘆いている。
開幕からメジャーの主役の一人となった大谷翔平。その復帰を多くの人が待ち望んでいる。
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