北海道日本ハム杉谷拳士、引退会見で号泣 栗山前監督登場で感情溢れる 今後は独立&起業目指す

Full-Count

2022.10.28(金) 14:27

会見で今季限りでの現役引退を表明した北海道日本ハム・杉谷拳士※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
会見で今季限りでの現役引退を表明した北海道日本ハム・杉谷拳士※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

栗山氏と抱擁「泣くなケンシ、泣くな」

 北海道日本ハムの杉谷拳士内野手が28日、札幌市内の球団事務所で会見を開き、今季限りでの現役引退を表明した。球界屈指のムードメーカーは14年間のプロ野球人生を振り返りつつ、「人生出発したばかり。前進会見です」と語った。前監督の栗山英樹氏が会見に登場すると号泣。今後については起業を目指していることを明かした。

 青のスーツで笑顔で会場入りした杉谷。冒頭で「今日まで14年間ファイターズでお世話になりました。前進会見ということで。これからの人生を前進していきます。引退会見という言葉は使いたくありません。に」と述べた。

 今後については「国内外問わずいろんな形でスポーツの勉強をしようと思っていましたし。野球だけとは言わずに、いろんなところに視野を広げてスポーツ界に恩返しをしたい」と見据えた。

 会見途中には昨年まで北海道日本ハムで指揮を執った栗山氏が登場。杉谷の目から涙があふれだした。「いつも応援に来ているだろう、泣くなって。やり残したことはないですか?」と恩師から問われると、「ないです。これから前進しようと思っています」と答え、2人は壇上で抱き合い、栗山氏は「泣くなケンシ、泣くな」と声を掛けた。

内外野を守って通算777試合出場、年末年始の「リアル野球BAN」でも大活躍

 杉谷は帝京高から、入団テストを経て2008年ドラフト6位で北海道日本ハム入り。2011年に1軍デビューし、内外野を守れるユーティリティプレーヤーとして2015年には打率.295、1本塁打、12打点をマークした。2016年には日本一に貢献、2019年5月23日の楽天戦(札幌ドーム)では史上19人目の左右両打席本塁打を達成した。

 新庄剛志監督からバラエティー番組への出演を禁止された今季は51試合出場、打率.165、0本塁打、3打点にとどまり、この日までに球団に現役引退を申し入れ、了承された。プロ通算14年間で777試合出場、打率.212、288安打、16本塁打、104打点だった。

 テレビ朝日系「スポーツ王は俺だ!!」の人気コーナー「リアル野球BAN」に毎年のように参加。帝京高の先輩でもあるとんねるずの石橋貴明さんが率いる「石橋JAPAN」の一員として年末年始のお茶の間を盛り上げていた。また、ベルーナドームで行われる埼玉西武戦では、埼玉西武のウグイス嬢、鈴木あずささんから打撃練習中に愛のこもった“いじり”のアナウンスを受けるのが恒例となっていた。

 今後は北海道日本ハム球団を退団して独立し、海外を含めてスポーツビジネスや球団経営を学んでいくつもりだ。芸人顔負けのトーク力を持つだけに、“第2の人生”ではタレントとしての活躍にも期待がかかる。

(Full-Count編集部)

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