毎年オフシーズンに開催される、パ・リーグ6球団のチアチームやダンスチームの新メンバーオーディション。埼玉西武ライオンズ公式パフォーマンスチーム「bluelegends（ブルーレジェンズ）」も、2023年シーズンメンバーのオーディション開催を発表。球場でのダンスパフォーマンスなどでファンと共にチームを盛り上げる新メンバーを募集する。

　球場におけるメインコンテンツは、言うまでもなく試合そのものだが、試合が行われている時間以外も球場に足を運んだファンが楽しめるよう、各球団さまざまな努力を重ねている。そのうちのひとつ、“球団チア”は試合日の球場内外を盛り上げるのはもちろん、チームがより地域に根付くよう、試合がない日やオフシーズンも各所で活動を行うなど、今やなくてはならない存在だ。

　パ・リーグインサイトではオーディション開催にあたり、各球団の担当者にインタビュー。担当するパフォーマンスチームの特徴をお聞きしたほか、オーディションでは具体的にどのような人材を求めているのかなどさまざまなお話をうかがった。

アクロバットやフラッグを使ったパフォーマンスが特徴。ダンス以外の多様な特技を持ったメンバーが集結

　今年で結成12年目のシーズンとなるbluelegendsは、球場をダンスで盛り上げるほか、テレビ・雑誌など各種媒体に出演し球団PR活動も行うパフォーマンスチーム。チーム名は「ライオンズが築き上げてきた数々の栄光、そしてこれからファンとともに創りだしていくまだ見ぬ“伝説”を意味し、ライオンズカラーのレジェンド・ブルーを身に纏って球場を盛り上げていくエンターテイメントチーム」という由来からつけられた。

　今回インタビューにお答えいただいたのは、bluelegendsディレクター・Yukiさん。現在のbluelegendsについて「アクロバット・新体操・バトントワリングなどダンス以外の特技を持ったメンバーや、JAZZダンス・HIPHOPダンス・バレエなどそれぞれの得意なダンスジャンルに特化したメンバーが集まりました」と言うように、ダンス以外にも特技を持ったメンバーが集結。フラッグを使用するなどさまざまなダンスジャンルを踊るため、いわゆる“チア”のポンポンは持たないパフォーマンススタイルが特徴だ。

　今季は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から昨年まで中止になっていた試合前のステージショーを再開。中止の間は、ライブ配信やSNSでファンとの接点をつくるなどもどかしい日々が続いていたと言う。Yukiさんは「昨シーズンまで少なくなっていたファンの皆さまとの接点が増やせて本当にうれしかったです」と喜びをにじませた。

　また2022年10月には、bluelegendsの現役メンバーやOGが講師を務めるダンススクール「ライオンズダンスアカデミー」が所沢市内に開校。3歳〜中学3年生を対象にそれぞれの学年やレベルに応じた本格的なダンス指導を行っている。Yukiさんは「ダンスを通じて、1人でも多くの子どもたちがライオンズや野球に興味を持ってくれたらうれしいですし、その中から将来bluelegendsの一員になりたいと思ってくれる子どもたちが出てきてくれたら良いなと思います」と、今後のダンスアカデミー発展への抱負を語った。

求むはポジティブエネルギー！どんな場面でも球場やチームを盛り上げてくれるパフォーマーを募集

　ここからは、新メンバーオーディションについて掘り下げていく。まず求める人材像についてうかがうと、「ダンスが得意なだけでなく、自分をアピールできる特技や個性を持った方、ファンの皆さまに愛され、親しみやすくポジティブなエネルギーを持った方を求めています」と回答。

　審査の流れは、一次審査で書類審査・ダンス動画審査を行い、通過した方のみ二次審査へ。二次審査は課題曲によるダンス審査で、ダンス技術だけでなく表情などの表現力も重視していると言う。

　オーディション受験時のビジュアルについては「髪型やメイク、スタイルなどがbluelegendsのイメージに合いそうかなども重視していますので、bluelegends公式インスタグラムをチェックしてもらえたらイメージしやすいと思います。実際にしっかり研究してきた参加者かどうかは審査していてもわかります。服装は規定がありますが、規定に沿ったうえで自分が一番すてきに見える服装とヘアメイクでぜひご参加ください！」と受験希望者へアドバイスを送った。
　
　また、bluelegendsとして活動していくうえでもっとも大切にしてほしいマインドや思考については「ファンの皆さまを楽しませたいという気持ち、チームの勝敗にかかわらず、どんなときも笑顔とパフォーマンスで盛り上げるポジティブマインド」と、Yukiさん。

　試合には勝敗がつきもので、思わず心が動いてしまうような劇的な勝利をする日もあれば、悔しい敗北を喫する日もある。それでもファンは野球が好きで、ライオンズが好きで、どんな時でも応援を続けてくれる。そんなファンたちの前に立ち、選手たちにとって特別な場所であるグラウンドで活動をするパフォーマーには、誰よりもチームの勝利を信じる気持ちを持っていてほしい。「ポジティブ」という言葉にはそんな想いが込められているのではないだろうか。

　最後にYukiさんは「何万人ものファンの皆さまが訪れる特別なフィールドでパフォーマンスをする、ここでしかできない素晴らしい経験がたくさんあります。フラッグ未経験、初めて踊るジャンルがあっても向上心があれば大丈夫です。あなたの個性を生かして、その年に集まったメンバーにしか出せないチームカラーを一緒につくっていきましょう！ブルーレジェンズに新たな風を巻き起こしてくれる方との出会いを楽しみにしています！」とオーディションをPR。

　エントリーは11月24日（木）23:59まで。応募はこちら

文・池田紗里

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