華麗な守備で2度の投ゴロをさばく、専門家は「投手としてのお手本のような動き」
6日(日本時間7日)に行われた本拠地でのロイヤルズ戦で、先発登板したエンゼルスの大谷翔平投手。今季9度目の先発マウンドは、右手中指にマメが出来るアクシデントに見舞われて4回で降板となる無念の展開となった。1点ビハインドの5回も1度はマウンドに上がったが、投球練習中にマウンドに向かったマイク・ソーシア監督と言葉を交わした後に降板となった。
今季2度目となったマメによる途中降板。チームは4-3と逆転勝利を収めたものの、右腕は5勝目を逃すこととなった。4回4安打1失点。大きな衝撃を与える前にマウンドを降りた大谷だが、試合を中継した「FOXスポーツ・ウエスト」では右腕の“あるプレー”に注目した。
それは、大谷が見せる野手顔負けのフィールディングだ。初回1死一、二塁でペレスの打球は投ゴロに。捕球した大谷は素早いフィールディングで二塁へと転送し、併殺を完成させた。2回2死二塁のピンチでは、ゴーインスが放った強烈な打球に素早く反応して、この日2つ目の投ゴロとした。
この二刀流右腕が見せた守備力に驚嘆の声を上げたのは「FOXスポーツ・ウエスト」で解説していたメジャー通算132勝投手のマーク・グビザ氏だった。初回の場面で「何てアスリートでしょう! ショウヘイ・オオタニが二遊間の選手ように打球を処理しました。投手としてのお手本のような動きです」と解説。2回に強烈な打球を処理したシーンでは「彼は自身のポジションでしっかりとした守備をしてくれます」と称えた。
エンゼルスの公式ツイッターでもこのプレーを特筆し、ファンから称賛の声が寄せられた。
ピッチング、そしてバッティングで非凡な能力を発揮し続けてきた大谷。そのスピードが脚光を浴びることもあったが、今度はその守備力にも高い評価が。走攻守の三拍子を超越した、投走攻守の“四拍子”揃ったプレーヤーだと言えそうだ。
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