10月8日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクと埼玉西武の「2022 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第1回戦は、5対3で福岡ソフトバンクが勝利した。
福岡ソフトバンクの先発・千賀滉大投手は抜群の立ち上がり。2回表までに3者連続三振を含む4奪三振を挙げると、四球で初めて走者を許した3回表も味方の好守に助けられ、先制点を許さない。
打線は3回裏、1死から周東佑京選手の二塁打と四球で好機をつくると、三森大貴選手が左中間を破る適時二塁打を放ち、先制に成功する。なおも2死2、3塁から「とにかくバットに当てることだけを考えた」と主砲・柳田悠岐選手がシリーズ第1号となる3ランを放ち、3点を追加した。
一方の千賀投手は5回表に初安打を許し1死1、3塁のピンチを背負うと、味方の失策も重なり2失点。さらに6回表には森友哉選手に一発を浴び1点差に迫られた。しかし打線は直後の6回裏、2死満塁とすると周東選手が適時打を放ち、貴重な1点を追加する。
8回表もマウンドに上がった千賀投手は、2死1、3塁のピンチを招き、打席に栗山巧選手が入る。8球に及んだ対決は、千賀投手の決め球であるフォークボールに、栗山選手のバットが空を切り決着。この試合11個目の三振を奪い、8回112球3失点(自責点2)でマウンドを降りた。
最終9回表はモイネロ投手が登板。不運な形で2死1、2塁と同点の走者を背負ったが、最後は代打・オグレディ選手を空振り三振に打ち取り、試合を締めた。
初戦を制した福岡ソフトバンクは「パーソル CS パ」ファイナルステージへ向け王手。エース・千賀投手の力投が勝利を呼び込んだ。打っては牧原大成選手、周東選手がマルチ安打の活躍。3ランの柳田選手は、レギュラーシーズンから3試合連発と好調を維持している。
一方敗れた埼玉西武は、先発の高橋光成投手が6回99球6安打4四死球4奪三振5失点の投球内容。序盤2回はパーフェクトピッチを展開しただけに、3回の4失点が悔やまれた。打線も千賀投手の前に計4安打に封じられ、下克上へ後がなくなった。
123456789 計
西 000021000 3
ソ 00400100X 5
西 ●高橋光成-水上由伸-スミス
ソ ○千賀滉大-Sモイネロ
文・小野寺穂高
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